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平成28年第1回定例会に見る区長答弁の分析!口だけ実態が伴わない空虚な答弁! [官僚利権はこうして作られる]

20160305-1.jpg[カメラ]これは私の一般質問中の区長の表情を捉えた写真ですが、何処かやる気の無い退屈そうな表情が捉えられて居ます。

右手にはお役人が書いた答弁用の原稿が積上げられ、区長自身の言葉を発する事無く原稿を読み上げるだけの仕事で区長の月額報酬は112万9千円ですから真剣に区民の声に耳を傾けていただきたいものです。

昨日引き続き平成28年第1回定例会で墨田オンブズマンの大瀬康介が区長に対して平成28年度予算についてご質問に対する区長答弁の内容を分析してみましょう。

質問:「平成28年度予算の主要な事業プロジェクト2では「働き続けたいまち」の実現について、チャレンジ支援資金の融資あっせんやマル経融資への利子補助、そして地域内事業承継の支援についても引き続き実施するそうですが、今や政府日銀はマイナス金利を導入しておりこれまでの融資あっせんやマル経融資への利子補助は既に時代遅れとなり、本来の意味が無くなって来ている事にお気づきでしょうか。」

区長答弁:回答無し

分析結果:墨田区の小規模企業施策が政府・日銀のマイナス金利導入で事実上「利子補助」すべき利子が無くなっており制度そのもが意味が無くなりましたので、新しい制度を作る事を提案して居るにも関わらず回答が無いと言う事はどう言う事でしょうか。

答弁すべきものが無く、時代や経済情勢の変化を理解して居ませんから、区長の無策が続き区内小規模事業者や企業は「区を頼らず何とかせい」と言って居る様なものです。

つまり、基本的な経済情勢が分かって居ませんから、区民の皆様の生活や苦悩が把握出来て居ないのです。

質問:「政府は大規模な金融緩和やマイナス金利の導入で経済の活性化を図っていますが、実態経済が回復しない限り活性化には繋がらない事は言うまでもありません。」

区長答弁:回答無し

分析結果:この部分では政府は大規模な金融緩和やマイナス金利の導入を行って来たが、金融政策だけでは無理なので墨田区としても効果的な産業活性化施策を講じる事を求めていますが、これが全く理解出来て居ません。

この事から、打てば響くタイプの人間では無く、知的な鋭敏さを欠く所謂愚頓な人である事がこの反応で分かります。

質問:「墨田区は区内事業者が事業を拡大したくなる様な施策を講じるべきで、真っ先に出来る事は、区の公共事業の発注の裾野を広げ、幅広く区内産業を支援する発注の仕組みを構築することです。」

区長答弁:回答無し

分析結果:この部分は特定の業者Aに集中して居る区の公共事業の発注の裾野を広げ、幅広く区内産業を支援する発注の仕組みを構築する必要性を説いているのですが、区長は回答しないだけで無く無反応でした。

この事は、区内の小規模企業などどうでも良いと考えが根底にあり、逆に自分の利益になりそうな利権の構築の妨げになると考え無視しようとして居るのではないでしょうか。

質問:「これまでの特定の事業者しか入札に呼ばない、特定の企業しか落札出来ない入札の問題を洗い出す必要があります。」

区長答弁:「実態経済を回復させるために、区の入札参加における指名基準を見直し、指名業者数を増やすべきではないかについて、現行の指名基準でも、指名業者数を増やすことは可能であり、基準については見直す必要はない。」

分析結果:ここで初めて区長の答弁がありましたが「指名業者数を増やすべきではないか」と言う問いに対して「見直す必要はない」と明確に拒否しています。

更に、私の質問意図を理解出来ず「現行の指名基準でも、指名業者数を増やすことは可能」と答えて居ますが、現行の制度の問題点を特定のAに業者に集中して居る事を既に指摘して居るにも関わらず無視しようとしています。

裏を返すと、区の発注が特定のAに業者に集中して居る事を容認しますよと言って居るのと同じです。

質問:「先ず、何処に問題があったのかを明らかにし、旧態依然とした公共事業の発注の仕方から、区内の新しい企業やベンチャー企業が墨田区の公共事業に加わる事が出来る様に実績主義から可能性を評価して墨田区の公共事業発注の裾野を広げる施策を講じるべきです。」

区長答弁:無回答

分析結果:区長がこの部分を意図的な拒否を込めて無回答とした背景が「この部分は変えたくない」つまり従前の区長からの利権を継承し、お役人利権には甘く、「努力する区民に対しての施策は何も講じませんよ」と言って居る様なものです。

質問:「そこで区長にお尋ね致しますが、これまでの実績主義の公共事業の発注方法から新しい企業やベンチャー企業を支援して、墨田区の活性化を図るには、墨田区の公共事業の発注方法を見直す必要があります。」

区長答弁:「様々な事業者が新たに区内で活躍し実態経済を盛り上げていただけるよう、意欲のある事業者には、区内事業者登録をお願いしていきたい。」

分析結果:物凄い上から目線の答弁であり、「区内事業者登録をお願いしていきたい」と言って居ますが、事業者登録をしても区の仕事が貰えなければ意味がありません。

「区内事業者登録をお願いしていきたい」の部分で止まって居る事は、事業者登録をしても区の仕事は出せませんよと言う意味が込められて居ます。

努力する区民の皆様を上から目線で馬鹿にした答弁だと言わざるを得ません。

質問:「そこで先ずやるべき事は墨田区物品等業者指名基準を見直し、指名業者数を増やし、同じ業者ばかりが指名される状態からまんべんなく広く指名する制度を作る必要があると思います。」

区長答弁:無回答

分析結果:無回答と言う結果から次の事が分かります「墨田区物品等業者指名基準を見直し」はしない。

指名業者数は増やしませんよ、同じ業者ばかり指名しますよ、まんべんなく広く指名する制度など必要ない。

こんな感じですから山本区長には何も期待出来ません。

質問:「区長の民間感覚とスピーディーな産業活性化策を打ち出す必要がございますが、具体的な方法をお示し下さい。」

区長答弁:無回答

分析結果:区長選挙での公約だった「民間感覚」とか「スピーディー」は、選挙に勝つために方便に過ぎず、これまでの役人区長を継承し区民の為には何もしませんから「具体的な方法」など示せませんよ、と言って居る様なものです。

悲しいけれどこれが新区長のさもしい人物像が垣間見られる答弁でした。

こうした答弁の裏では山本利権が新たに作られて居る実態が見えて来ておりますので、長期的にその利権の構図を追跡調査して参ります。


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