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墨田区の大学誘致計画!誘致ありきで経済性や区民の利便性が考慮されない実態! [墨田区議会]

20160410-1.jpg[カメラ]「大学との協議状況について」と題された資料で「平成27 年11 月以降、都心進出を検討している8校の大学と協議を行いその協議結果は以下のとおり」だとしています。

これによると本区に進出に積極的なのは2校ある事が分かります。

20160410-2.jpg[カメラ]墨田区の大学誘致場所(小村井駅)を中心にした1時間圏内の大学誘致候補把握の為の交通状況地図。

20160410-3.jpg[カメラ]18歳人口の年度別推計を示すグラフでは、エリア内受験生規模は、当面75,000 人程度で推移(平成38 年度までの推計)<比較>全国でみると、18歳人口推計は、平成30(2018)年から再減少開始、平成33(2021)年から「超長期的な急減期」に突入する事がわかります。

つまり、仮に大学が誘致出来たとしても今から5年後には超長期的な急減期に入り、学生は減る一方で大学運営は非常に厳しく将来的には撤退や縮減される事が予想されます。

つまり結論から言えば、大学を誘致すれば期待される経済効果や地域の活性化は人口推計から理論的に見込めない事がわかります。

墨田区は大学誘致の為に旧学校跡地1万8千平方メートルの敷地を17年間も廃墟にして放置しています。

都心部の付加価値の高い土地が無駄に遊ばされた結果失われた経済的利益は140億円から200億円と推計され、大学誘致に仮に成功したとしても5年後には超長期的な急減期に入りますので経済効果は益々見込めません。

20160410-4.jpg[カメラ]本区周辺地域の大学立地状況について書かれた部分ですが、受験人口減少期を前に、大学経営安定化・学生募集力の強化策として、学部等の新設を戦略的に検討する大学が増加しているとしています。

最近の学生の傾向として勉強よりも大学生活を楽しむ傾向や、親の収入が減少傾向の為にアルバイト先が見つけ易い地域にある大学が選ばれる傾向が見られる様です。

更に、難関大学と呼ばれる高偏差値学部の敬遠傾向が見られ、都内高偏差値大学・学部等が全国の志願者数に占める割合は低下している様です。

しかも、全国・東京都ともに志願者は低下しており、特に、東京都の受験倍率の下げ幅は、全国に比べ顕著であると書かれています。

この事は、グローバル化が進んで居る事が裏付けられた感じが致します。

以前は難関大学と呼ばれる大学を出れば一生安泰でしたが、グローバル化社会では学歴では無く経歴とかその人自身の実力が問われ、しかも結果を出す事が求められますから難関大学出身者でも結果が出せなければアウトです。

私自身サラリーマン時代は最もグローバル化が進んだ外国為替ディラーをしていましたが、常に結果を出す事を求められ、結果さえ出せば難関大学出身者を追い越す事も可能でした。

しかし、生き馬の目を抜くと言われる程厳しい競争社会ですから、結果的に精神的にも体力的にも能力的にも優れた者が勝つ訳で、国際的には日本の難関大学卒と言っても通用しません。

アメリカのメジャーリーグと同じで、打率や勝敗による結果が全て、結果が出せなけれなそこに留まる事は出来ませんが、結果が出せれば多額の報酬が貰えます。

実際多くの人々は、生き馬の目を抜くと言われる程厳しい競争社会では若い時に普通のサラリーマンの一生分を稼いでその後は悠々自適に生きようと言う人達が殆どでした。

墨田区が大学誘致に拘るのはよく分かりませんが、過去の大学神話を前提とするものならやめた方が良いと思います。

最近の傾向として資格を取ろうとされる方が増えて居ますが難関資格を取ってもそれだけで生活出来る程甘くありませんし、大学を出たから人生が保証される時代では既に無くなっています。

しかしながら、人物の能力をある程度知る尺度として大学や難関資格は使える程度に考えるべきではないでしょうか。


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