墨田区基本計画(素案)の問題点はこれだ第6話 建物の不燃化は進んで居るのか? [墨田区議会]
これは使用状況別の住宅数の推移(平成25年住宅・土地統計調査)を示すグラフです。
危険な木造住宅密集地帯だったせいか最近では非木造の集合住宅の建設が急増しており、火災に対する危険度は次第に減る傾向のあります。
しかしながら依然として木造住宅も多く住宅総数は約140,000戸(平成25年住宅・土地統計調査)ですが、都心回帰の影響で10年間で新たに約30, 000戸増加するなど住宅建設が急増しています。
構造別では木造住宅が全体の約17%で、2003 (平成15)年の調査時点から割合は減っていますが、依然として約18, 000戸の木造住宅があります。
このグラフは構造別・建築年別住宅数(平成25年住宅・土地統計調査)(単位;戸)ですが、非木造の住宅では建築物の新耐震基準が施行されたのは1981年(昭和56年)ですから上から二段目のグレーの部分以上が新耐震基準で建てられたものです。
右の木造・防火木造の建物全体では非木造の5分の1程度の割合ですが、木造・防火木造の半数程度はかなり老朽化の進んだ危険な建物が多い事が分かります。
当然、墨田区基本計画では安心安全な災害に強いまちづくりが謳われており、建て替えなどをどうやって大規模な災害が起こる前に促進するかなど様々な問題を抱えています。
しかしながら産業構造の変化等で工場等の跡地が建替えられる傾向が見られ建物の不燃化は時間と共に進むものと思われます。