すみだ北斎美術館開館準備で犠牲にされる緑町公園の改修計画等結論ありきの説明会 [開館後毎年5億円の赤字!すみだ葛飾北斎美術館]
8月4日みどりコミュニティーセンターの会議室で開催された区立緑町公園改修計画等説明会が行われました。
ひな壇に並んで居る理事者をご紹介しますと、左から天貝道路公園課長、鹿嶋田区民活動推進部長、菊田すみだ北斎美術館館長、鈴木すみだ北斎美術館副館長と並んで居ます。
写真中央部で立って話されて居るのが菊田すみだ北斎美術館館長で、美術界の皆さんがご覧戴いていると良いのですが、11月に会館が予定されているすみだ北斎美術館は北斎や古美術の専門家が不在の素人集団で運営される事をご存じでしょうか。
そもそもこの美術館の設立の本来の目的は役人の天下り先ですから、この美術館が成功するかしないかなど問題では無く天下り先となるハコものを作る事が目的ですので、オープンするとがっかりされる方が殆どだと思います。
先ず、この美術館には中身がありません。
その理由は菊田すみだ北斎美術館館長は元両国中学校の校長で天下りに過ぎませんし、北斎の事の殆ど知りませんし、芸術が理解できる方なのか疑問を感じざるを得ません。
この日初めてお目にかかつたのが鈴木副館長で、経歴をお訊ねすると具体的な経歴は明らかにぜす、広告関係の仕事をされた程度で北斎の事は全く知りませんでした。
恐らくこの方は、墨田区文化振興財団と共同企業体を組んで居る丹青社の方ではないかと感じました。
平成元年頃からこの美術館計画にはこれまでに100億円近い税金が注ぎ込まれて来ましたが、会館後の運営はこうした素人さんに任せる事は私が既に予想した通りである事が明らかになりました。
この美術館の収蔵品はまともに展示出来るのはピーター・モースコレクションと最近購入した絵巻程度で、北斎の肉筆とされるものや門人の作品はこれまでの利権が食い残した残滓に過ぎず殆どが贋作の疑いがあるのです。
贋作の疑いがあると言わざるを得ないのは、収蔵庫に入れられたままでこれまで展示された事が無いものが多く検証のしようが無いためです。
こうした裏事情がある為にすみだ北斎美術館の館長以下の人事は北斎の専門家では、贋作の購入が見抜かれてしまうので都合が悪いためです。
逆に専門家もこうした事情を知って居るので、禍に巻き込まれたくないと関わろうしません。
こうした問題はそのうちに特集したいと思います。
本題に入りますと、すみだ北斎美術館の開館に合わせる為に突貫工事で公園を整備する必要が生じ、部分開放と言う形は業者の要望で出来ず、緑町公園が8月17日から9月20日まで工事の為に全面的に使えなくなると言う内容でした。
結論ありきの説明が行われ、公園整備の入札を行ったが応札者が無く不調となった為に事実上株式会社柳島寿々喜園と随意契約となったと言う。
しかし、墨田区の指名入札は最初から業者が決まっており、応札者が現れない様な入札仕様書が書かれ、結果的に随意契約となるのは美術館の建設工事と同じパターンです。
この日は、公園を利用する子供のお母さんが多く来ており「美術館の為に子ども達が犠牲になるのはおかしい」と言う声が上がり開館後の子ども達の安全につての質問も出る始末でした。
お祭りの時の4日間だけご覧の通り公園の一部が解放されるものです。
この工事費用は周辺道路の整備事業費と合わせますと予算書から2億8千万円が使われる事が分かります。
更に、開館式典及び開館記念事業費は4千445万円使われ、平成28年度だけで総額19億9千155万円つまり20億円が使われます。
これは墨田区の商工事業の20倍で、天下りに手厚く商店街や工業事業者に冷たい墨田区の実態がおわかりになるのではないでしょうか。
結果的に地元への経済効果が建設費が中心ですから開館後観光客が集まりまちが活気付くと言う経済効果は殆どないと考えられますし、設備投資しても従業員の給料すら出せない可能性があるのです。
墨田区の経済効果の予想は殆ど根拠が無いもので他の美術館のデーターの都合の良い数字を持って来た程度のお粗末過ぎるものですから信用してはなりません。