墨田区契約課の指名競争入札!長期リース契約第21話 保健センター再契約の謎! [山本区長下で進む墨田区の官製談合疑惑の研究]
平成27年3月24日に行われた保健センターへの「1階診療室等空調設備の借上(再リース)」の契約ではたった1社、それもこれまで全て落札している業者だけが指名され、随意契約となっています。
これが仕様書ですがその内容は次の通りです。
1.空調機器設置(設置工事等を含む。) 一式
以下では推定業者仕切り価格(括弧)内に記載します。
2.借上機器(設置場所)
(1)ガスヒートポンプ利用空調機器 7台
① ヤンマーYZAP56M 4台(1階:予診室診察室1・2・3)(推定業者仕切り価格38,000円×4台合計152,000
② ヤンマーYZHP80M 3台(1階:歯科相談室2階:講堂2台)(推定業者仕切り価格40,000円×3台合計120,000円)
※ なお、室外機については、YNZP450H1NB 1 台で対応する。(推定業者仕切り価格50,000円×1台合計50,000円)
(2)電気空調機器 10台
① ダイキンFAP50A 4台(1階:心理相談室、廊下)(推定業者仕切り価格10,000円×4台合計40,000円)
② ダイキンFHP160P 1台(1階:廊下)(推定業者仕切り価格15,000円×1台合計15,000円)
③ ダイキンFHP80A 3台(1階:栄養指導室2階:廊下2台)(推定業者仕切り価格18,000円×3台合計54,000円)
④ ダイキンF25KTNS 1台(1階相談室)(推定業者仕切り価格8,000円×1台合計8,000円)
⑤ ダイキンFHP56A 1台(2階:応接室)(推定業者仕切り価格10,000円×1台合計10,000円)
合計で449,000円となり、取付け工事費は全体で2万円程度で出来ると思われます。
総合計469,000円これは事実上の当該業者の推定仕切り価格です。
これが墨田区と随意契約した業者の見積書ですが、1年間のリース料は201,000円ですがこの場合再リースですので、墨田区は既に3年間リース料を支払っていますからこの3倍の630,000円と再リース分の201,000円を合わせた831,000円を受ける事になります
この831,000円から推定業者の仕切り価格469,000円を差し引くと当該業者の利益が362,000円ある事が推測出来ますが、これらの機器は製造が中止された機器ですので更に安く仕入れていると見られ総額で50万円は儲けている筈です。
指定理由書を見ますとこの機器は平成24年4月1日(2012年)から長期リースして来た事がこれからわかり、既に3年経過していますから今回の再契約はそのまま貸出せるので業者には非常に美味しい内容です。
ここに書かれている内容をみますと「リース期間満了後も、当面は十分に使用に耐えうる状態」とか「再リースに対応
できるのは上記業者のみ」と言う根拠の乏しい説明で「再リースに耐えるのは上記業者のみである」とか言って特定の業者以外入れない事を強調しています。
ここで指定理由書の作成された日付けをご覧ください。
平成27年2月3日となっており、上の業者の見積書の日付は一か月半後の平成27年3月24日になっている事を把握した上で次をご覧ください。
これは契約執行伺書ですが平成27年3月13日になっています。
これらの事から平成27年2月3日の指定理由書が出された時点で再契約は決まっており、平成27年3月13日契約執行伺書を作成し形を整える為に業者に見積書を作成させた為に平成27年3月24日の見積書となった様です。
この事は業者との馴れ合いの構造を物語るものではないでしょうか。
これは予定価格書ですが予定価格と比較価格は黒塗りにされていますが、ここにはどの様な数字が入るでしょうか?
答えは、予定価格は201,000円比較価格は「設けない」となります。
予定価格と比較価格は黒塗りにされていますが、ここにはどの様な数字が入るでしょうか?
山本区長は議会での答弁で「一部の業者に発注が集中している現状に対する私の認識についてですが、今申し上げたとおりの手続を経た公平な競争の結果であると認識しています」と言って居ます。
これが再契約の度に1社しか指名しない墨田区契約課の実態ですし、これが山本区長の言う「公平な競争の結果」なのでしょうか。