米財政赤字縮小!11年1兆2,990億ドルから12年1兆893億ドルに減少!マスコミは赤字を強調 [世界経済と日本]
米財務省の発表では、2011年10月から2012年9月の財政赤字が前年度比16.0パーセント減の1兆893億5,300万ドル(約85兆円)となった事を発表しました。
何故か日本のマスコミは米国の財政赤字の縮小が面白く無いらしく新聞の見出しには「戦後4番目の大きさ」とか「4年連続で1兆ドル突破」と新聞の紙面にデカデカと掲げ危機感をあおるのでしょうか。
米国の財政赤字は2009会計年度(08年10月~09年9月)一気に財政赤字が拡大し、当初9カ月間の合計で前年同期比3.8倍の1兆862億6,300万ドル(約101兆円)となり、初めて1兆ドルを突破しました。
これは、景気後退による税収減と、経営破綻したGM等の自動車大手2社への支援などで支出が膨らんだ事が原因で、この会社も現在では急速に業績が改善しつつあります。
つまり4年前101兆円の赤字があつたものが、85兆円減っているにも係らず赤字を強調して危機感を煽り新聞を買わせようと言うのがマスコミ報道の狙いかも知れません。
しかし、経済の動きを正確に把握する為には、報道によるイメージ操作に惑わされない事が必用ですし、正しく発表された数字を遡って検証する事が大切なのです。
「デマに惑わされる」と言う言葉がありますが、こうした落とし穴に嵌るのは、現状を正確に把握しないで無責任に流される風説や憶測につい反応してしまう為です。
極端な場合はパニックに陥る人が居て、これが株価の大暴落や大暴騰を起こしたり、損をしたくないとか大儲けしたいと言う不安と欲望が市場を混乱させる動きをこれまでに多く経験致しました。
政治の世界では、逆にこうした動きを煽り利用しようとする人達が居る事を忘れてはなりません。
前回の衆議院選挙では「政権交代」をかかげマスコミがこれを煽りましたが、実際にはその中身や政策の具体的な根拠や実績、政治家の能力やその背景には全く触れる事無くイメージだけが先行してしまいました。
実際には政治も経済も人間で、その舵取りを出来る人間の器量が無ければ国民も従業員も守れません。
これは飛行機の操縦と似て居て、飛行機の操縦はエンジンの出力から引き出される推進力と引力のバランスで機体を上昇させたり下降させ方向舵等で左右に機体を旋回させます。
目的の行動をするにはその全てを同時にバランス良くこなさせなければなりますせん。
更に経験や知識が重要で、予期せぬ天候や気流の変化、機体の故障が加わりますので、知識や経験が無いとこの難局を切り抜ける事は出来ません。
最悪の場合は操縦士がパニックを起こしてより操縦の立て直しが困難になりきりもみ状態で墜落してしまう大事故となります。
最近、政治家が居なくなり選挙屋が多くなったと言われるのは、政治家が稼業になってしまった人が多くなった為ではないでしょうか。
それは、自らが政治を変えようとかコントロールする操縦士が居なくなったのではないでしょうか。
世襲や組織に守られた政治家では結果的に古い体質から抜けられませんし、改革をしようにもしがらみでがんじがらめで全ての要求を満たす事は出来ませんから結果的に何もしない、出来ないままで終わってしまいます。
やはり政治は自らの頭で何が正しく何が悪いか、どうすれば多くの人々を幸せに導き、国や地域を発展させ守る事が出来るのかを判断し、知識や経験を活かして舵取りをすべきだと思います。
お役人様から出される議案全て賛成と言う方が圧倒的に多数いらっしゃいますが、これで議員の仕事をどう考えて居るのか私には全く理解出来ません。
最近議員の数が多いと言われるのは、役人側から見ればどうせ我々のやる事を追認するだけなら少ない方がコストも手間もかからないから少ない方がやり易いと言うのが本音ではないでしょうか。
しかしながら、民意を反映させる政治を行うには議員が多い方が接点も受け皿多くなりますし、様々な意見や考え方を反映し易くなる筈です。
議員の数を減らすのでは無く、議員の報酬の方を減らし選挙屋では生活が出来ないレベルまで引き下げるべきだと思います。
実務レベルでは、議員は住民の皆様から様々な問題を寄せられますが、こうした問題を解決する為には、知識や経験、人脈も必用で最終的にはお役人を動かす訳ですから人格も必要です。
私が最も必要だと思う事は公僕としての自覚だと思います。
人の苦しみを知らなければ苦しむ人の苦悩はわかりませんし、病気を経験しなければ病気に苦しむ人の苦悩を知る事は出来ません。
企業の経営者も政治家も同じだと思う事は、将来を見通し先手を打って予め対策を立てておく事や生活を安定させる為に今何をすべきかを見極める必要があります。
もしも人生で迷う事があれば先人の知恵を借りる事にしています。
先人の知恵は「目的をしっかり持っていれば、どんなに道は曲がって居ても、迷うことはない」と簡潔にその本質を短い言葉記しています。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.155~0.152マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)