新設!ひきふね図書館の区分所有建物買取入は坪単価約300万円!周辺相場180万円! [政商化する天下り外郭団体の利権の構図をさぐる]
区議会第4回定例会で出されこれから採決される議案88号です、これは今まで統合新図書館と呼ばれておりましたが名称が墨田区立ひきふね図書館となり、その区分所有建物(敷地共有部分も含む)の買入に関するものです。
この議案に添付された資料だけでその内容が解るのか、契約額が正しいのかどうして分かるのかを皆さんに知って欲しいと思いますから全ての資料を並べて検証してみましょう。
先ず、一枚ので契約の相手が財団法人首都圏不燃建築公社である事と購入価格が30億683万60,304円である事、買入物件の所在地がわかります。
これは議案書の2枚目で買入れる建物の構造と購入部分の床面積がわかります。
購入価格と床面積から坪単価を計算しその価格が近隣の取引価格から妥当なものかどうか比較検討しなければ、この買入額が適正なものかわからない筈ですが、比較対象となるデーターは一切添付されていません。
そこで、ここまで示された数字から坪単価を出してみますと1坪当たり298万となり、約300万円である事が計算で導き出されます。
次に近隣の土地建物の取引価格を調べる必要がありますが、これは友人の不動産さんの協力を得て京島1丁目付近の新築マンションの最近の取引価格から坪単価を算出します。
近隣の新築マンションの取引価格と広さから、坪単価の平均を算出しますと約200万円である事がわかりました。
マンションと今回の図書館に使われる床の単価は内装の状態が違いますので補正します。
これはマンションには風呂やトイレ等の内装がこの価格に含まれている為にこの部分費用が価格に乗せられて居ますので10%程度減額して計算します。
これに対して図書館の部分は内装の無いコンクリートが打ちっぱなしのスケルトン状態で取引されますので価格は低くなります。
こうして計算してみると、図書館の区分所有部分の適正坪単価は約180万円になる事がわかります。
これが議案88号の3枚目ですが2枚目と意味の無い同じ内容が添付されいますが、この部分は案内図以外は重複し不要です。
そもそも近隣の取引価格から坪単価180万円の区分所有建物を何故墨田区は坪単価300万円で買うのだろうかと言う疑問が出て来ます。
議案第88号の5ページ目は、1階平面図と2階平面図だけです。
議案第88号7ページ目は5階平面図しか無く議案の説明はこれだけです。
区議会の「議決」は区民の皆様に選挙で選ばれ、区民の皆さんに代わって議案を審査し決定をするのが本来の仕事ではないでしょうか。
その議案に出される内容がこれだけでどうして良し悪しを判定できるのでしょうか。
内容が正確に掴めないので追加の資料を要求しても、議決終わるまで出して来ないので私はこうした契約案件は具体的な資料がないまま無責任な決定は出来ませんから「反対」の立場を取らせていただいております。
不思議なのは内容すらわからないのに全て「賛成」と言う議員ですが、詳細な資料を議会として求めようとする事すらしないのですから、何の為の議員なのでしょうか。
周辺の坪単価180万円を何故300万円で買入れる議案に書かれない隠された理由が分かって参りましたので、明日の記事で解明したいと思います。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.163~0.159マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)