内装費だけで約10億円のひきふね図書館を検証!再開発と官僚ビジネスを追う 第2話 [再開発事業に見る官僚ビジネスを追う]
2月1日に議員に公開されたひきふね図書館の書架ですが、これと同じものが2フロアーにございます。
この書架の価格が合計は約7,000万円位したそうです。
これが図書館館の心臓部とも言える機械式図書保管管理システム、これがこの図書館で最もお金がかかったもので価格は1億5,000万円だそうです。
構造は、倉庫の在庫保管管理システムと同じで、各ラックと通箱に記号が付けられてセンサー位置や保管図書を読み取りながらコンピューターで管理する仕組みになっています。
こうした機械は、私自身機械の設計をして居たので扱った事がありまして、当時と殆ど変らないセンサーとサーボモターの組み合わせで、棚にはコンピューターにX軸とY軸の値を入力すれば所定の位置に収納される仕組みです。
写真のカウンターの前にあるPCに書籍等の名前やデターをインプットして収蔵庫の図書を取り出したり、返却口付近の光センサーが、貸出先から帰って来た書籍のバーコード又は磁気デターを読み取り、コンピューター記録管理する仕組みです。
最もお金がかかったと言われる、機械式図書収蔵管理が1億5,000万円で書架が合計7,000万円ですから合計2億2,000万円になります。
こうしたものを含む内装費が合計10億円である事は平成9年9月19日のブログに取り上げております。
詳しくはこちらのリンクをご覧ください。http://ose.blog.so-net.ne.jp/2009-09-19
墨田区がの買入部分は3,380.83㎡ですからこれを坪に換算すると約1024.5坪になります。
それでは、内装費の坪単価を出してみますと、約10億円から機械式収蔵庫代と書架の約7,000万円を引くと約9億3,000万円になります。
この約9億3,000万円を約1024.5坪で割ると坪単価が約91万円になります。
これは飲食店以外のブティック等の内装費の相場が10~40万円、美容室等では30~60万円、飲食店では厨房等がありますので20~60万円ですから、大理石だらけの銀座の超高級クラブ並みの坪単価なのです。
私の感触では図書館の内装は、坪単価30~40万円前後ではないかと思いますので、3~4億円は高く買わされているのではないかと感じました。
以前、当ブログでこの図書館の区分所有建物の周辺価格から見た適正価格は坪180万円である事を指摘しております。
詳しくはこちらをご覧ください。http://ose.blog.so-net.ne.jp/2012-11-23
これで計算すると約18億4,400万円になり、これに内装費の適正価格を約6億円とすると、合計24億4,400万円になりますからこれを購入価格の約30億683万円から引くと、区が高く買った分の金額を割り出せるのではないでしょうか。
これを計算すると、6億283万円になります。
不思議な事に、2009年09月19 日の当ブログで取上げた、新図書館名目で床面購入資金名目で約24億円と言う公表された床取得額に24億円代と言う数字に近い事が分かります。
この時は更に、図書館の内装費で約10億円を墨田区民の税金から支出させる事を計画していましたから、当初は区へ譲渡する事で10億円の利益を公社は目論んで居たのかも知れません。
そもそも、こう言う公共公物を取得するのに、床の取得と内装を同じ業者から一括して購入する事もおかしいと思いますし、入札にならない様に随意契約持ち込む官僚ビジネスの一端が垣間見られるのではないでしょうか。
物事を正確に把握する為には、地道なデターを集め比較検討した上で計算式を使用して適正な価格を割り出す事は大変重要です。
こうした手法は金融機関で学びましたが、適正価格さえ押さえて居れば高値掴みをする事も、安く売り過ぎる事も、雰囲気に呑まれる事も無く、冷静に判断する事が出来るものです。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.144~0.136マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)