7億3,300万円の足が出ても混乱させただけと言う認識の山崎区長!負担は国民の血税 [開館後毎年5億円の赤字!すみだ葛飾北斎美術館]
写真は北斎美術館の建設予定地で2度目の埋蔵文化財発掘調査中に出現した緑町公園整備以前の民間施設のものと見られる地下構築物ですが、この撤去費用も今回の増額補正以後にお願いしたいと言う有様です。
9月3日に急きょ本会議が行われ「区長の所信表明」と言う名目で行われた北斎美術館新築工事の再入札に伴う予定額を7億3,300万円余りの増額を求める演説になりました。
結論から申しますと美術館の建設予定価格が11億16,559,500円から7億33,456,500円も増やして18億50,016,000円に引上げなければ美術館が建設出来ないからこれを認めて欲しいと言う身勝手な内容です。
区長は、本当は積算ミスなのに、この事には一切触れずに「大きな乖離」と言う表現でそのミスを認めてず、この結果「混乱を招いたことについて・・・お詫びする」と言うご認識の様です。
その結果すみだ北斎美術館計画の何処に問題がありこの様な事態を招いたのかは全く見えて来ません。
つまり、原因と結果が全く明らかにされないままこの様な計画を続ければ再び事業計画に足が出て私達の税金が追加投入される事を意味しています。
更に「現在予算措置されております債務負担行為限度額及び歳出予算額の範囲内で、建築工事費に優先充当し、その結果不足となる今後の必要額については、今後定例会で債務負担行為限度額の追加等補正予算案」と言っております。
つまり、今回は本年度の予算措置された範囲内に当てはめる為に、残る工事の給排水設備工事、昇降機設備工事、すみだ北斎美術館新築工事に伴う外構工事、すみだ北斎美術館展示制作委託内の工事の分は含まれない事を意味します。
更に、上の写真の2度に亘る埋蔵文化財発掘調査費用や、これにより出現した地下構築物の撤去費用も含まれない事が読み取れます。
驚いた事に、今回の再計算した建設費の増額分については、国との協議でまちづくり交付金の対象になるから区の負担額は1億1千万円余りだから良いと言う論法なのです。
これっておかしくないですか!
自分達の怠慢が招いたミスで7億3,300万円の足が出ても、それを支払うのは国と区の税金だから大した事ではありませんと言って居る様なものです。
つまり、職務怠慢や事実上天下り先確保の為に作られる北斎美術館は大部分が国の税金であり、その税金を負担して居るのは国民です。
しかしながら、実際には国の歳入の約半分は国債であり、その国債とは借金であり、その元本と利息の支払は我々国民が将来に渡り支払わなければなりません。
政府の国債残高は700兆円を突破し平成26年度の概算要求は120兆円になる事が予想されプライマリーバランス(基礎的財政収支)は悪化するばかりです。
景気の回復には公共事業が必用ですが、この様な状況ではハコモノの建設どころでは無く、高度経済成長期に作られた老朽化したインフラのリニューアル工事を優先すべきです。
実際には耐用年数を過ぎて居るものや耐用年数に近づいて居るもの、大規模な改修工事が必要なものが次々に押し寄せて参ります。
やはりこうした無駄を止めさせないと行政は際限無く無駄を繰り返してしまいますし、結果的にこの付けは国民の負担となって返って参ります。
やはり無駄を止める事も必要ではないでしょうか。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.147~0.141マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)