一般財団法人ファッション人材育成機構とは何だったのか?年々減り続けるセミナー収益 [政商化する天下り外郭団体の利権の構図をさぐる]
両国の横網にある国際ファッションセンター内にある一般財団法人ファッション人材育成機構とはどの様な外郭団体なのか調べて見ました。
決算委員会資料として過去5年間分の貸借対照表と損益計算書を要求してその財務諸表から内容を分析して見ました。
これは一般財団法人ファッション人材育成機構の収益の柱となる部分の経常利益、事業収益、基本財産運用益を、左から平成20年から平成24年度分をグラフ化して並べて見ますとこの様になります。
この墨田区の外郭団体である一般財団法人ファッション人材育成機構の収入からどの様な法人であるかわかります。
赤い円柱のグラフの部分がビジネススクール(教育・研修)による収入の動きがご覧いただけると思いますが、明らかな下降傾向をしめしております。
薄緑色の円柱の部分は、基本財産運用益の変化が読めまして、この法人は平成4年2月に東京都、墨田区、民間企業の出資で作られ50億円(平成11年現在)の基本財産を運用した利益がこれになると思われます。
更に詳しく財務諸表を分析してみますと、基本財産運用益の殆どが利息による収入である事がわかりました。
問題は東京都民の税金や墨田区民の税金が注ぎ込まれた一般財団法人で公益目的である筈ですが、本来の目的である人材育成の部分に当たる赤い円柱と財産運用益の薄緑色の円柱の高さがほぼ同じになり始めて居ます。
この事は表向きは公益性を謳いながらその収益事業の約半分近くが資金の運用ですから、まるでヘッジファンドの様な気が致します。
また、墨田区は毎年約40万円程を一般財団法人ファッション人材育成機構のビジネススクールを受講する区内在住、在勤者へ受講料の半分で上限が15万円補助しています。
しかしながらこの結果生み出される効果には疑問があると言わざるを得ません。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.138~0.131マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)