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競争入札無で決まる管理運営事業者選定に見る天下り外郭団体の利権の構図をさぐる! [政商化する天下り外郭団体の利権の構図をさぐる]

20131118-1.jpg[カメラ]競争入札無で決められてしまう管理運営事業者選定に見る天下り外郭団体の利権の構図を、写真のすみだ産業観光プラザまち処のケースで解説してみましょう。

先ずここで押さえておくことは、墨田区はこの施設を作る理由として「東京スカイツリーを訪れる人々に、すみだの特色と魅力を発信し、区内を広く回遊していただくために」と言って居ます。

しかし、東京スカイツリーが開業してもう早くも1年半になりますが、墨田区内では東京スカイツリーを訪れた人々が、区内を広く回遊していただけて居るのでしょうか。

結論から申し上げますと、殆ど効果が無いと言わざるを得ません。

これは23年9月5日の新タワー・観光対策特別委員会で管理運営事業者の選定については一般社団法人墨田区観光協会を選定したと理事者から説明がありました。

これには大変疑問で、作る事自体から反対の立場でございますのでこの委員会でも問題点を指摘致しましたが、委員の多くが何でも賛成と言う結論ありきの論理で進めらてしまいました。

ここで、何故競争入札無で決められるのかお役人の論理をご覧ください。

20131118-2.jpg[カメラ]選定経過及び選定理由には「区と密接な連携による公共・公益的活動が可能な事業者である事が求められる」とされています。

こう書かれてしまうと民間の業者は全て消えてしまう訳です。

しかし、冷静に考えますと「区と密接な連携」とは何でしょうか。

逆に考えますと「区と密接な連携」を果たすには結局人的な交流が無ければ成り立ちませんから、お役人同士となりますし、区とは独立した業者となると天下り外郭団体に絞られる事になります。

つまり上の赤線が引かれた文言が入ると天下り外郭団体以外困難だから非公募となりますと言って居るのです。

本来は公僕であるべき自治体の公務員が、区民の為に働かずに退職した公務員の再雇用先を拡大させる行為には厳しい監視の目を光らせる必要がございます。

これは単に税金の無駄遣いだけでは無く民業圧迫に繋がる恐れがあります。

例えば、民間業者が家賃や税金、従業員の給料を払い営業する店舗の隣にこの観光プラザまち処が出来たとしましょう。

まち処は内装とディスプレイ(展示)で1億5千万円を掛けて居ますが公金で行われ、従業員の給料や賃料は補助金から支払われます。

この点だけを見ても店頭に同じ商品を並べてもその背後になるファンダメンタル(基礎的条件)が異なりますので、民間業者は苦しくなるのは当然です。

このまち処で商品の見本だけならともかく、商品も販売しますのでその分近隣の商店の売上げが減る事が想像されます。

やはり、こうしたハコモノは区民の為に作られるのでは無く、お役人の都合で作られる事が多く、これを監視する立場の議員がしっかりと指摘し、止めさせなければなりません。

しかし、現実にはお役人の出す議案全て賛成と言う全く主体性の無い議員が大多数を占めている墨田区議会は行政のチェック機能はどうなのでしょうか。

議員が逆に官僚にコントロールされてしまって居る事に気付かないのかも知れませんし、議会は何故会派毎とに分かれているのかに疑問を持たないのも不思議です。

これは、そもそも目指す目的は「区民の為」と言う共通の目的があるのですが、これを会派を作らせる事でお互いに競争させる事で分割支配が可能になってしまうのです。

これは、お互いを競争させながらどちらかが問題があると思わせる事で、結論を導き易くする心理的なトリックがあります。

例えば、議案等でこれは民意に反すると思われるものでも既に決まった計画や方針に従うものだと説明されると、それを確かめもせずに信用したり、大勢が賛成なら大丈夫と判断する人達が意外に多いのです。

やはり主体性の無い人は議員になるべきでは無いと思いますが、反論して袋叩きになろうとも間違って居る事は間違いだと信念を持って言える議員が如何に少ないかを痛感させられます。

つまり支配し易い構造を作っており、お役人の作った議案に賛成していれば何も煩わしい事に巻き込まれない安全ゾーンを作り、そこからはみ出した人を異質なものとして攻撃する雰囲気を作り出してしまえば自在にコントロール出来る訳です。

これに負けない為には、羅針盤となる強い信念が必用で信念が無ければ、人からどう見られて居るか、かどう言われるかと言う事が気になり周りに振り舞わされて結局何自分で判断しなくなり、大勢の行く方向に付いて行ってしまいます。

これは一般にも当て嵌る事で、金融市場の等の相場の世界では皆と一緒の方向で売り買いをすると心理的な不安は少なくなります。

しかし、こうした行動を取る人の大部分は長い目で見ると大損をしてしまうものです。

金融市場自体がこうした人達の損で支えられていると言っても過言ではありませんし、行政の肥大化も同じ様に進んで来たのではないでしょうか。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.155~0.147マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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