もうすぐ100年!両国公会堂を守ろう!第3話 復元すれば貴重な文化遺産になるお宝! [もうすぐ100年!史的建造物両国公会堂を守ろう!]
大正15年(1926年)に建築された当時の本所公会堂の側面図で設計者の森山松之助氏の好んだ建物の装飾に植木鉢を使われています。
この写真は1階のドーム部分の窓ガラスの形状が図面と異なる点から昭和初期のものか設計変更が加えられた可能性が伺われますが、周囲の状況から建設後間もないものかも知れません。(写真協力:ひきふね図書館)
しかしこの建物は現存する大正時代の建物と全く異なる魅力があり、当時として最先端の技術であった鉄筋コンクリートを駆使した造形と建築様式を備えて居ます。
これは建築家森山松之助がその師匠である辰野金吾とは別の建築様式に開眼した事を示すものではないでしょうか。
昭和43年に量号公会堂の大規模な改修工事が行われ森山松之助氏のこだわった部分が削り取られ無残な姿に変えられてしまいました。
扉の部分を内部から見るとロマネスク様式の半円形のアーチは無残にも塗り固められ、如何にもお役所仕事らしい雑でデリカシー無い改修工事がされたかが伺われます。
建設された当時の建物自体は堅牢ですが、改修工事がされた部分は施工そのものが雑で設計者の森山松之助氏がご覧になったらさぞ悲しまれるにちがいありません。
本来は貴重な価値がある文化財でも、その価値が分からない人達に任せてはこうなってしまう事を教訓として学ばなければなりません。
こうした建物は壊されてしまえはそれっきりですが、精密な復元を行えば貴重な財産として蘇る事は確実です。
特に建物の装飾は職人さんの腕の見せ場ですし、零細な産業の支援や技術向上や継承の為にこうした文化遺産を活用すれば効果的な地域産業の活性化や経済政策にも繋がります。
本所公会堂を復元したいと思いますので志のある方はご連絡戴ければ幸甚です。
同時に活用事業者の方も募集しています。
20日の区議会本会議で大瀬康介が一般質問を行います、時間は午後2時ごろで、墨田区が計画している北斎美術館に使うお金があるなら待機児童、特養ホームの待機者をゼロにしたり街路灯のLED化で中小零細企業対策を行うよう求める質問を行います。
誰でも傍聴出来ますので是非ご覧ください。