平成26年予算特別委員会を読み解く!自民党の資料請求に見る北斎美術館の動き!1話 [墨田区議会自由民主党の実像を見よう]
平成26年予算特別委員会で自民党の資料請求した資料から「何も賛成」の結論ありきの北斎美術館の動きが読み取れますので解説をいたします。
上は、墨田区議会自民党が予算特別委員会の資料要求で予算委員会開始直後に配布された委員会資料80号で、番号からも解ります通り配布時は資料の最終が79号ですから、新たに追加されたものです。
これは、27日の平成26年予算特別委員会で自民党が委員会中に資料要求をして、その翌日の28日に配布されるのですから事前に用意されたものでなければ間に合いません。
これに何か感じませんか?
資料80号は「すみだ北斎美術館整備による経済波及効果推計前回との比較」題された資料のうち上の部分は「建設による経済波及効果」と題されておりますが、冷静に内容をご覧下さればお解りだと思いますがそもそも根拠の無い「推計」に過ぎません。
大きな矛盾点が「前提」の部分の施設整備に係る投資額(建築・設備工事費、展示製作費など)であり、これは建物建築費等が26億2千600万円から40億5千300万円へ14億2千700万円引上げられた為に生ずる経済効果でしかありません。
この様な数字や資料に誤魔化されてしまう議員が多い事を知る事が大変重要で、区議会議員の職務遂行能力を見極める判断基準にしていただきたいと思います。
これが試験問題なら小学生の算数とこくごレベルの問題ですが、引っかけ問題に改造されています。
数字が過少に見える様に「26億2千600万円」と書けばいいのに「2,626百万円」と記載する事で数字が過少になる様に誤認させるテクニックが使われて居ます。
その一方では「産業誘発額は約17億円の増」などと金額の記載方法を変えてさも高い効果があるかの様に誤認させる手法が使われて居ます。
また、※印部分に「建設工事費等の増加に伴い」とはっきり書かれて居ますが、必要な注意力のある方なら「建設費が増えた事による経済効果であり、北斎美術館そのものが生み出す経済効果では無い」事がお解りになると思います。
また「推計結果」の部分をご覧ください。
「生産誘発額」及び「雇用者数」何れもこれの算出根拠や計算式が示されておらず、まるで易者さんが行って居る占いとか予言と同じレベルで実態の無い雲を掴む様な数字ではないでしょうか。
この様な人を馬鹿にした様な資料が出されても自民党の議員は誰も怒らないのですからやる気なのか能力なのかわかりませんが資料の分析力の無さを痛切に感じざるを得ません。
それに比べお役人は建物の投資額が増えれは経済効果も増えると言う単純明快な資料を堂々と出して来るのですから、昨年の予算特別委員会で自民党が出した付帯決議を無視どころか鼻で笑って居る様に感じます。
平成25年予算特別委員会で区議会自民党が提出した平成25年予算を承認するに当たっての付帯決議ですが、あれから1年経った現在で検証してみますと全ての項目に亘り実現されて居ません。
そものそもこの決議文自体が国語力を疑いたくなる程、曖昧で抽象的な表現が多く「付帯決議」としての体を成して居らず、単なるポーズに過ぎない事がお分かりいただけると思います。
何故その様な意味の無い事をするのかを考えますと、区民の皆さんから何故その様な予算を認めたのかと説明を求められた場合に自民党としては「付帯決議」を付けたがこれを守らない役人が悪いと言う言い訳の為かも知れません。
やはり、こうした大切な情報は区民の皆さんに知っていただきたいと思いますし、これまで隠されたり区民に知らされない真実をどんどん知らせて参りたいと思います。