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平成26年予算特別委員会で自民党請求した北斎美術館第三者評価に見るカラクリ! [墨田区の民主党の実像を知ろう!]

20140306-1.jpg[カメラ]平成26年予算特別委員会で自民党請求して出て来た「すみだ北斎美術館建築工事費の第三者評価の概要」と題された資料です。

ここで注意しなければならないのは、これはあくまでも「概要」であり「第三者の評価書」では無い事を認識する必要がございまして、大切な記載事項が隠されたり削られて居る可能性があるからです。

以前、旧庁舎跡地の底地の不動産鑑定評価では不動産鑑定評価額では無い意見価格を「鑑定士の評価」と記載した文書を財産価格審議会の委員に配布し意見価格と不動産鑑定評価額と誤認させる方法が使われて居ました。

20140306-2.jpg[カメラ]今回の提出された資料も「すみだ北斎美術館建築工事費の第三者評価の概要」でも誤認し易い方法で作成されて居ますので解説致します。

上は「すみだ北斎美術館建築工事費の第三者評価の概要」2ページ目の下の部分をご覧下さい。

これは区の積算に対する評価ですが、この表の部分だけを見るとさも区の積算が正しかった様に感じさせるものですが、実はこの時点で基礎知識が無い議員が誤魔化され易い仕組みがございます。

先ず、前提となる「時点」は「平成25年8月」であり昨年の話ですからこれから建設するものですから実際にはあり得ない数字の羅列です。

更に直接工事費は安くなったとしもても諸経費は「下限値」と「上限値」がありその範囲内だから妥当と思わせるカラクリがあります。

20140306-3.jpg[カメラ]しかし同3ページ目の中央の部分をご覧下さい、これは平成26年度4月の時点での可能性では、「下限値」でも19億1,600万円ですし「上限値」では21億1,600万円ですから、とても18億5,000万円では建設出来なかった事を示して居ます。

この事はあのまま工事を強行に進めて居れば仮に落札した業者が居たなら赤字が最低6,600万円から最大2億6,600万円の赤字が出ていたであろう事が予想されます。

何故ならばこの第三者機関はそれなりの信用出来る第三者機関ですし、私が昨年試算した時は約20億円と言う金額になると予想していました金額とほぼ同じ事からも信頼すべき評価結果だと思います。

20140306-4.jpg[カメラ]本来は区の積算に対する評価こうして並べるべきだと思いますが、赤矢印部分の諸経費の急騰を見えにくくするために26年4月時点の可能性の部分を3ページ目に持って来たのではないでしょうか。

また、昨年8月と26年4月の時点では約半年のタイムラグがございますが、この変化率を計算してもますと「下限値」は9.4%「上限値」では9.5%半年間で上昇する事が分かります。

これは、金額ベースでは半年間で最低6,600万円から最大2億6,600万円、年間で最低1億3,200万円から最大5億3,200万円に上昇する事が分かりますのでこれに工期を加えれば最終的な金額を推測出来ます。

こうして具体的な数字を積み上げて参りますと墨田区は予定している金額では無理で、時間の問題で何らかの形で追加支出を求められる事が予想されます。

とにかく無能な議員に誤認させ北斎美術館の平成26年度予算を認めさせてしまい工事を始めてしまえば何とかなると考えて居る様に感じられます。

その後の増額は何とかなると考える理由として入札が流れた事を受けて開かれた説明会た昨年9月の第3回定例会での区長の所信表明で北斎美術館についての説明の中で建設工事費の大きな乖離が生じ混乱を招いた事に陳謝しています。

しかし、平成26年予算案では更にそれを上回る金額を提示しているのですから、議会は区長の言いなりに動くと見て居るのではないでしょうか。

現実には大多数の議員が賛成票しか入れない議会の現状を考えますと区民の皆様の意志や声が無視され北斎美術館が作られてしまう可能性が非常に高いのです。

この負担は常に区民に押し付けられて来た事を忘れてはなりません。

最も効果のある行政改革は賛成票しか入れられない独自の検証能力が欠如している上に、組織のしがらみにがんじがらめの政治家を如何に減らして行くかにかかって居るのではないでしょうか。


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