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産業都市委員会で報告のあった国際ファッションセンター事業の推進しついての問題点! [役人の天下り施設]

20140715-1.jpg[カメラ]6月23日に行われた産業都市委員会での報告事項の中で「国際ファッションセンター事業の推進しついて」と題された報告の中で事業報告書が添付されておりましたのでその中身の一部を分析して見ましょう。

20140715-2.jpg[カメラ]第23期(平成25年度)事業報告書によると、事業別の売上実績は、前年の第22期(平成24年度)と比較しますと全てマイナスである事が分かります。

20140715-3.jpg[カメラ]同財産及び損益の状況では経常利益、当期純利益は増えて居るのに、逆に総資産が減少しているのは何故だろうかと言う疑問が込み上げて参りました。

そこで総資本経常利益率を計算してみました。

これは、使ったお金でどれだけの利益を稼いだかを計る指数で総資本経常利益率は別名総資産経常利益率(ROA return on assets)とも呼ばれて居ます。

その計算式は、総資本経常利益率=(経常利益÷総資本)×100

国際ファッションセンター株式会社の総資本経常利益率は3.25パーセントになります。

総資本経常利益率の目安は、20~15%が優良、15~9%良好、9~6%普通、6~3%が要注意、3%以下は危険とされており、この指数では国際ファッションセンター株式会社は要注意にランクされます。

財務分析の結果見えて来るのが、当初の目的だった区内のファッション産業の育成という効果は設立後26年以上経過しますが、区内のファッション産業は逆に減る一方で人材育成についても具体的な効果は見られません。

最近では収益の柱であった賃貸事業も賃料の値引きを求められたり、転出した後はテナントが入らない状況も出始めており、将来的には公的な補助をしないと危うい危険性も予感させます。

設立後26年も経っと結果が見えて参りますが当初の50億円の無利子融資や旧庁舎跡地の借地権権料約50億円を35億円に減額、借地権料を免除するなどあり得ない程甘い優遇措置が講じられて来ました。

これを区が直営で賃貸して居たなら、毎年約19億円の家賃が入る訳ですから26年間で累計494億円が区の収入になった筈ですですが、同社の資産は135億しか残っておりません。

天下り施設や天下り法人を作ると結果的にこうなる事を知っていただければと思います。

これも過去5年間を見ますと毎年減少しておりますから、この様な事業はやるべきなかったと思いますし、きちんと検証する必要があるのではないでしょうか。


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