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墨田区障害者団体連合会役員研修会で学ぶ聴覚障害者への理解と現実の生活! [墨田区の障害者福祉行政の問題を知ろう!]

20140824-1.jpg[カメラ]毎年1回開催される墨田区障害者団体連合会役員研修会は肢体障害者部会、視覚障害者部会、心障児者部会、肢体不自由児者部会、精神障害者部会、聴覚障害者部会の6つの団体で構成されており毎年監事部会が決められ研修会を企画実行する事になっています。

今年の監事は聴覚障害者部会で、墨田区障害者団体連合会の研修は塩原で行われ各部会が同じバスに同乗し行動を共にする事でそれぞれの障害の違いや共通点を知り連携が深められる様にされています。

今年は聴覚障害者部会の主催の研修会で90分のカリキュラムが組まれ、聴覚障害者の現実はどうなって居るのか大変勉強になるお話を聞く事が出来ました。

先ずは、聴覚障害に先天性(congental)と後天性(acquired)がありその違いはあるのかご説明がありました。

余談ですが、私の基礎知識として新生児のうち1000人に1人の割合で聴覚障害児が生まれる事は産婦人科の医師から伺った事がございます。

結論は聴覚障害に先天性と後天性の違いは無いそうで、後天性の場合は病気である日突然耳が聞こえなくなるそうで、先天性も後天性も現在の医学では治療の方法が無いのが現実です。

墨田区内の聴覚障害の数は600名程度と言われ、それぞれの皆さんが障害を何らかの形で克服されそれぞれがお仕事をお持ちで生活されて居ます。

聴覚障害の障害の程度は、聾啞と呼ばれる全く聞こえない状態と難聴と呼ばれる極めて聴く力が弱いものに分けられ、後者は補聴器を使う事である程度補う事が出来る場合もあるそうです。

聴覚障害者の多くが小さい段階で手話を学び大きくなると聾学校に通い先ず口話と呼ばれる人の唇を読み取る技術を身に付けますが、大きなハンディーを持ちながらも普通学校へ通われる方もいらっしゃる様です。

学校や大学を卒業されると一般の就職活動と同じで会社見学やハローワーク等で仕事を探されて就職されるそうで、メーカーや事務職、専門の知識や経験を必要とする技術者等のお仕事に就かれるそうです。

最近では障害者就労支援法の制定等により就職選択の幅が広がったり安定した雇用関係の基で働ける様になり、まだままだ不十分とは思いますが少しずつ環境が改善されつっある様です。

聴覚障害の就労では職場に相談出来る同じ障害を持つ人が居る事が孤立や孤独から解放されると共に、仕事を覚えたりミスを無くす上でも健常者とのコミュニケーションを取る上でも仲間が居る事で安心出来る事が分かりました。

やはり障害を持つ人達が社会に貢献する為にはピーター・ファーディナンド・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)の言葉を借りれば「大きな障害と思ったものがたいしたことがなく、あるいはまったく存在しないことがある」事を知る事です。

そして障害があろうが無かろうか何らかの形で成果が出せる事が大切で、分かり易く言うと人の役に立つ仕事がどうしたら障害を持って居ても出来るかを見出す事が、障害を克服し生きがいとなる仕事に就ける事に繋がる訳です。

例えば、今ではネット社会が進みネットでのコミュニケーションが進んで居ますからこの中では聴覚障害と言うハンデーは無いと言えます。

こうした武器を最大限に使い何らかの形で成果が出せる様になれば聴覚障害は克服出来ますし、自ら起業し仕事を作り出す事も出来るのではないでしょうか。


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