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都市開発災害対策特別委員会報告!都営バス墨38路線廃止後の循環バスルート変更 [墨田区議会]

20140902-1.jpg[カメラ]9月1日午後1時から開催された都市開発災害対策特別委員会では、都営バス墨38路線廃止後の循環バスルート変更案について理事者から説明がございました。

20140902-2.jpg[カメラ]これが現在の循環バスのルート図ですが、両国駅の西口のザ・ホテルベルグランデ前の停留所から白髭団地の先にある東京都リハビリテーション病院までを結ぶ都営バスの墨38号線が廃止される為に循環バスのルート変更をしてその影響を最大限に減少させようと言うものです。

循環バスのルート変更案は次の通りです。

1. 東京都リハビリテーション病院前のバス停が無くなる為北西部ルートを、墨堤通りを通るルートに変更する。

2.曳舟川通りの3つのバス停(墨田区曳舟文化センター前、押上二丁目、向島三丁目)が無くなる事から、北西部ルートを、曳舟川ルートを通るルートに変更する。

3.同愛記念病院へ行くための利用者が多い事から、南部ルートを、両国公会堂前に経由するルートに変更する。

4.乗降者数の特に多い、とうきょうスカイツリー駅前に北西部ルートのバス停を新設すると共に、南部ルートを両国駅前に経由するルートに変更する。

5.ルートを通るルートを通るバス路線が無くなってしまう為にバス事業者に曳舟川ルートを通るバス路線運行の可能性について働きかけを行う。

かなり練に練られた案なので直ぐに委員の理解が得られると思いきや、自民党の議員から都営バス墨38路線の代替として循環バスでは代替にならないと言う論議に展開しました。

これまで墨田区は都営バス墨38路線の赤字を公費を支出してまで存続させる事をしておりましたが、利用者の減少に歯止めがかかりませんでした。

その理由は、バスよりも電車を利用する方が便利である事やバスの便数が少なく不便な事を考えますともはや時代のニーズにそぐわなくなっています。

更に冷静に分析しますと墨38路線は両国と東京都リハビリテーション病院間を結ぶ路線で利用者の多いターミナル駅を結んで居ない為に上りと下りの乗客をバランス良く運べないと言うルート上の欠陥がございます。

これが同じルートを通りながら両国駅と日暮里駅を結ぶルートなら状況は違って居たのかも知れません。

私も以前我が家の近くを通るので東京都リハビリテーション病院へ通院するのに使って居た事がありますが、体が元気になって来ると自転車で通院する様になった記憶がございます。

その理由はやはりバスだと待ち時間や移動時間がかり天気さえ良ければ自転車の方が早いからでした。

現在では地下鉄が便利になりこの区間の移動なら階段や乗り換えの不便さを除けば東武伊勢崎線と半蔵門線、JR線を使って両国に行った方が早くなるのはそれぞれの電車の便数が多くなった為だと思われます。

やはり時代の流れの変化に適応して高コストの都営バス墨38路線は廃止して区内循環バスの充実を図るべきだと思います。

しかしながら都市開発災害対策特別委員会では代替案よりも東京都交通局ともっと強く交渉しろと言う声が大きく、ご報告に留まってしまいました。

この件は4日開催され私も所属する観光対策特別委員会でも審議されます。

20140902-3.jpg[カメラ]次に審議されたのが押上・業平橋駅周辺地区計画の変更(地区整備計画の追加)について理事者から説明がありました。

今回追加されたのは、にぎわいゾーン北部で上の図の左側から上にかけての網掛けの部分です。

この概要案は下記の通りです。

1.エリア内での性風俗営業の用に供する建築物の禁止。

2.60㎡未満の敷地における建築の禁止、但し、60㎡未満の敷地であっても、現在の敷地から細分化せずに同一のままなら建築は可能とするもの。

3.容積率300%の範囲の高さ制限22m、容積率400%の範囲の高さ制限28mが高さの最高限度。

4.①建築物と屋外広告物は、町並みや周辺への景観的調和に配慮。

②屋外広告物は、屋上での設置を禁止。但し、建物全体で合計10㎡以下の自家用広告物は除く。

実はこれは、国際観光都市にする為には非常に重要な事で、性風俗営業の用に供する建築物の禁止は勿論、60㎡未満の敷地における建築の禁止は小規模の開発をさせない事で優良な町並みが形成される事を意味します。

また、建築物の高さの最高限度を定める事で土地の所有者は容積率と高さ制限を最大限まで活用しようとしますから、結果的に階高や高さが揃った統一感のある街並みを作り出す事が出来ます。

屋外広告物は、欧州では大変厳しい規制があり、観光資源である町並みの魅力を最大限に引き出す為に屋外広告は規制されています。

この事は、墨田区が国際観光都市に相応しい状態へと近づいて居る事を示して居ます。

総合的に見ますとこの様な規制が結果的にその土地の所有者の資産価値を高める事になります。

しかしながら、都市開発災害対策特別委員の自民党の最若手の委員が、屋外広告物を規制する事は土地の所有者収入の道を妨げるものではないかと言いだす姿を見て、余りにも国際感覚や経済感覚の無さに呆れてしまいました。

何故かと言うとこうした規制をする事で良質な建物が建ち並びますので、規制が逆に土地の希少価値と付加価値を生みますので、広告料以上に家賃収入や資産価値が上昇するからです。

やはり実社会での経験や知識が無く国際感覚や経済センスが無い政治家では、地域の将来が読めず逆に壊してしまう事を感じざるを得ません。

更に、驚いた事に自民党の最古参の委員までもが屋外広告物を何故規制するんだと言いだす始末で、ここを香港当たりのダウンタウン化でもしようとでも考えて居るのかと思わされました。

私が為替ディラー時代香港へ出張した際に、無数の道路をまたぐ派手な看板が沢山あり、現地スタッフに危険ですから風の強い日は看板が落下して来る事があるので、危険ですから歩かない様にと注意されました。

その看板も殆どが儲けたいと言う欲望のままに違法に取り付けられて居るそうで、その管理もろくにされて居らず古いものや強度の弱いものが風で飛ばされたり、突然落下する事があり事故の責任すら果たせないそうです。

更に、モラルが低く高層住宅からテレビを投げ捨てる愚か者も居て、この様な事をすると下で遊ぶ子供が犠牲になると警発するCMがテレビで流されて居ました。

モラルの欠如した人間は自分の欲望を満たす為には他人の迷惑等を考えませんが、良識のある人々は互いに行動にルールを作りこれをマナーとして我欲を押さえ、他人への配慮や公共の利益を優先させるものです。

こうした人達、一人一人の魅力が作り出すまちはとても魅力があり、美しいまち、住みよいまちになるのではないでしょうか。


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