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続区民文教委員会報告!すみだ北斎美術館の指定管理運営等について [墨田区議会]

20150706-1.jpg[カメラ]6月26日民文教委員会では、すみだ北斎美術館の指定管理運営等についての討議がなされましたが、ここでも問題が噴出し区民や議会を軽視した内容が多くお役人主導で進められる現実が明らかになりました。

区の指定管理者制度導入に関する基本的な考え方が示されました。

ア 指定期間が8年(理由:美術館としての特性を踏まえ、中長期的なスパンで管理運営を行うことにより、安定的かつ高い水準での施設運営を行うため。)として居ます。

しかし、指定期間が8年とされる根拠に乏しい上に、問題があり、唯でさえ赤字が予想される施設ですから多額の赤字が発生した場合8年間もその状態が固定化されますので多額の赤字が累積される可能性が高くなります。

この累積された赤字も結果的に区民の税金で支払われる事になります。

北斎美術館の建設については、墨田区議会自民党が開館までに5億円の寄附を集める事を付帯決議に付して事実上の着工をさせてしまいましたので自民党は付帯決議を守らせる責任がございます。

そこで確認の為に、平成26年度予算特別委員会で区議会自民党の提出した付帯決議は次の通りです。

2.すみだ北斎美術館について

(1)寄付金について
そもそもすみだ北斎美術館の建設には、区民の中にもまた区議会の中にも賛否両論があり、財政負担への影響を最小限にするために私たちは寄付金を集めることを求めた。このことを区長は重く受け止めるべきである。

この観点から、区長が区議会で言明した北斎美術館建設にあたっての5億円の寄付金を開館までに行うよう求める。同時にこの5億円の寄付金について、今定例会中に、区長は歳入補正し補正予算案を提出することを求める。

また、寄付金の収納状況について、①寄付金の募集及び応募件数、②実際の収納状況について、平成26年度から開館まで、各月別に各定例会ごとに区議会に報告することを求める。

寄付金5億円の根拠は、未だ漠たるものとなっており、苦渋の決断で予算案には賛成するものの、平成26年第二回定例会までに、①寄付金募集の主体となる寄付金募集委員会の構成員や、②寄付金募集にあたっての月別目標額、③募集対象者等を明記した、事業計画を区議会に提出することを求める。

(2)運営計画について

年間入場者数や経済波及効果の推計となる根拠が極めて漠たるものとなっている。平成26年度中に、付帯決議に賛成した各会派と相談の上、管理運営の方法や開館後50年先を踏まえた維持改修計画を含めたより精緻化された運営計画を提出することを求める。

この提出にあたっては、その状況報告を随時、各定例会へ行うことを求める。

併せて、今予算特別委員会の中で区長側から指定管理料1億円以内という数字が出されたが、そもそも管理運営についての方向性は区議会と一致をみていないことを確認する。管理運営がいずれの方向としても、年間運営費は1億円という指標を遵守することを求める。

これらを踏まえ、運営に当たってはこの運営費及び年間維持費を入館料収入や寄付金で集めることを求め、区費負担の大幅な軽減を行うことを求める。

(3)北斎館を中心としたまちづくり計画について

本来北斎館は、区民の理解を得て、区民が求める形でつくられるべき施設である。

残念ながら、このことは達成されておらず、区民からは懸念の声があることも事実である。これはひとえに、区長の責任が問われなければならない。

北斎館はその建設自体が目的なのではなく、①地域経済を含めた区全体への波及効果や、②両国観光まちづくりグランドデザインを含めた両国から錦糸町に至るエリアのまちづくり計画を踏まえた計画とすべきである。

これについては、①経済波及効果(北斎作品の版権に関する区内業者への貸出状況及びこれを商品化したことによる売上高の把握を含む)や②まちづくりの具体的なプランを、まず平成26年第二回定例会に求め、必要に応じて、定例会ごとに議会報告を求めていく。

と自民党の付帯決議には書かれて居ます。

根拠が不明なまま「年間運営費は1億円」と事実上固定化してしまって居ますので、ここから予想される事は、仮に指定管理運営者を募集しても、公益法人墨田区文化振興財団以外誰も応札して来ない事を示唆して居ます。

私が試算しても年間運営費は1億円では無理で観客動員を仮に20万人動員するには広告料だけでも1億円は必要で、奇抜な建物保守と3基のエレベーターの年間保守料と警備費用だけでも年間1億円位になると思われます。

極めて意匠性の高い建物ですから長期的には建物の大規模修繕工事で約25年後には25億円は必要と見られ、更に25年後50年目の大規模修繕工事では約40億円が必要と見られますから大規模修繕費だけでも毎年1億円以上積み立てる必要がありあそうです。

更に、人員の配置や学芸員の給料等の人件費や水道光熱費、清掃費用、企画展等の設営費用を試算してみますと年間2億円は必要になる事が想定されます。

合計で年間約5億円は必要で更に北斎資料収集基金が毎年1億円のまま継続されればこれが上乗せされます。

今後管理運営費で指定管理者が現れないな事や大規模修繕費で大問題が発生する事を予想致します。


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