調布飛行場を離陸したパイパーPA-46が数10秒後に住宅地の民家に墜落! [ニュース]
2015年7月26日午前10時58分に調布飛行場を離陸し、伊豆大島に向かっていたパイパー PA-46 J4060便が、数10秒後に調布市富士見町1丁目の住宅地の民家に墜落し民家に居た女性1人が巻き込まれ死亡しました。(写真撮影:大瀬康介)
操縦士席2席に居た操縦士1人と乗客1名が死亡し3名が怪我をされました、今回のフライトでの定員6人の機体に搭乗者数は5人だったそうです。
画面左にある格納庫がPA-46の所属する日本エアロテックの格納庫です。
私も以前パイパーPA-46を海外でお客様の依頼で撮影と現地調査の為にチャーターした事がありますがありますが、比較的高級機で高性能な飛行機です。
この時は離陸しようとすると出力が上がらず機長の判断で離陸を取り止め整備して見るとプラグの汚れが原因でした。
20分程で整備が終わり離陸しましたが特に異常はありませんでした。
今回の事故では離陸後、数10秒後に住宅地の民家に墜落して居る事から、離陸しようとすると出力が上がらないと言う症状が出て居た可能性があり、それを敢えて離陸させてしまった可能性があります。
考えられる原因は機体の特にエンジン関係のトラブルで6気筒のエンジンのプラグ部分に燃料がかぶったりプラグが汚れて居た可能性が考えられます。
最新のパイパーPAはターボプロップエンジン(500 hp)になって居るのでその様な問題は考えられませんが、事故機は15年程前から運用して居るそうですので水平6気筒ピストンエンジン(350hp) だと思われます。
調布飛行場は離島等に行くのに便利な飛行場ですし、これまでに事故はごく僅かで、死亡事故は昭和55年8月10日共立航空撮影所属のエアロコマンダー 685が航空測量のため離陸した直後に近隣の調布市立調布中学校の校庭に墜落し機長とカメラマンが死亡した事故だけでした。
今回の事故で初めて近隣の住民の方を巻き込んだ死亡事故が発生してしまった事はとても残念です。