英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルが事実上日本から撤退!石油業界再編の動き! [ニュース]
積荷の原油を下ろし終わり東京湾を航行するタンカーですがこうした動きに変化が生じているのをご存じでしょうか。
最近様々な業界の社長さん達と会う機会が多くなり、その中で英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルが事実上日本から撤退という情報を知りましたのでお知らせしたいと思います。
その理由が、現在の日本国内大手石油元売会社は、販売量が自社の生産量を下回ると言うショートポジションに陥っており、供給過剰にある為です。
何故供給過剰になったのかを解説しますと、第1に人口の減少、第2に産業界での重油から天然ガスへの燃料転換、第3にエコカーの普及により石油製品需要は減少し続けており、将来的には更に減少が予想されます。
ロイヤル・ダッチ・シェルが事実上日本から撤退という動きは、出光興産がロイヤル・ダッチ・シェルからの昭和シェル石油の株式を1,691億円で購入し、経営統合に向けた協議を加速させています。
こうした動きは最近消防法の関係で古い石油タンクを新しいタンクに更新出来ずに廃業してしまう為に減り続けたガソリンスタンドの減少に拍車をかけてしまう恐れがございます。
しかしながら国内大手石油元売りは、出光と昭和シェルが統合されると国内シェア30%となり他のJX日鉱日石エネルギー、東燃ゼネラル石油、コスモ石油の4社体制となり競争激化は落ち着くものと思われます。
問題は、石油製品需要は減少しており、更に道路が整備されているにも関わらず相変わらず非常に高い税率か課税されているガソリン税を早期に廃止しないとガソリンスタンドの減少は更に進んでしまいます。
ガソリン税の廃止には民意が高まる必要があり、若者の車離れを食い止めないと日本の技術力を維持し国際競争力を向上させる為にも必要なのではないでしょうか。