下町では高齢者を狙う詐欺事件が急増して居ますからご注意ください！

警視庁の犯罪統計では詐欺被害にあう方の年齢で一番多いのが70代、80代、60代で詐欺犯の多くはこうした年代を狙って居る事が分かります。

私の所に相談に来られる方の中で「お金を貸したが返して貰えない」と相談に来られる方の殆どが、詳しく事情を伺って見ると詐欺に騙されており、騙されて居る事すら分からないケースが多いので今回取り上げる事にしました。

詐欺の被害者で圧倒的に多いのが女性である事に気付いたので統計を調べて見ますと次の通りでした。

警視庁の平成26年度の統計ではご覧の通りで圧倒的に女性が多く裏を返すと狙われ易いかターゲットされて居る可能性も感じられます。

これは平成26年度の警視庁の統計データーが示す詐欺の被害額の分布ですが被害額の大きさに驚きます。

墨田区内で多いのが特殊詐欺と寸借詐欺であると私の経験上認識しています。

特殊詐欺は以前当ブログで取上げた事がありますが、息子の居る高齢者圧倒的に狙われ、娘さんが居る高齢者の場合は、娘さんは傾向として実家に電話を頻繁にする事が多い為に騙され難いのです。

詐欺犯撲滅の為に怪しいと思ったら次の行動をお願いします。

特殊詐欺の場合は騙されたふり作戦で「さあ大変お金を用意しなくちゃ」と言って直ぐに電話を一方的に切り、そのまま110番通報して下さい。

後は警察の指示に従って下さい。

次に詐欺の中で典型的なのが「寸借詐欺」で意外に騙されてしまう人が多いのに驚きます。

その手口は、まちを歩いて居て突然見知らぬ人から声を掛けられ「財布を落として家に帰れないから千円を貸して」と言う単純なものから、カラオケ仲間を装い知り合いにあると「急に1万円貸して」と言って来る等のケースがあります。

単純なケースでは、そのまま嘘の連絡先を言って逃げてしまうケースです。

悪質なケースでは、借りたお金を返しに来て食事などに誘い、自分の家庭は警察官だとか実家は医師で病院を経営している等の嘘の話をして相手を信用させ、お友達関係を築きます。

その後何度か一緒に遊びに行く様になると突然明日までに「旅行代金3万円送金しなくちゃいけないから貸して」等の事を言い相手が3万円を貸してしまうと、次に会った時ににはそのうち1万円を返します。

ここから更にエスカレートして「親が急病倒れたから30～100万円貸して」と相手の顔色を見ながら金額を決めます。

こうした場合は被害者の多くは「借用書を下さい」と求めますので借用書を書くケースが多いのですが、詐欺師は元々本名を名乗りませんし、住所も架空であったり借家である事が多く、連帯保証人も詐欺仲間だったりします。

こうして多額の現金を借りてしまうと、被害者の心理状態が詐欺師のペースでコントロールし易くなり、次々にお金を貸してしまいます。

詐欺師は人間の心理状態を巧みに操りますから、例えばお金を貸してしまうと、逆に相手に対して負い目を感じる心理状態になり中々返してと言えない、貸した相手が逃げるのではないかと言う不安に駆られてしまいます。

しかも、連絡先が携帯電話だけですと携帯電話変えられたら今後連絡が取れなくなると言う心理状態になりますので、無理に返済を迫る事も出来ず「携帯電話代が無いから3万円振り込んで」などと言われると振り込んでしまう様です。

こうして被害額は膨らみ私が把握したケースでは100万円から1,500万円までの被害が同じ詐欺師が複数の人からお金を借りて居ました。

被害者が警察に相談してもお金の貸し借りでは、民事不介入の原則で被害届を受理しないケースがありますのでこうした場合はご相談下さい。

警察が詐欺だと認定すれば捜査が始まり逮捕起訴されますと詐欺の場合は裁判でこのケースの様に数千万円の被害が出て居るケースでは懲役5年の実刑になる事が予想され法律では最高10年の実刑が課されます。

しかし、被害額を取戻す事は大変困難で多くが使ってしまって居たり闇の組織に上納させられてしまって居る事が多いのですが、詐欺師に財産がある場合は裁判でそれを差押え競売する事になります。

しかし、被害を拡大させない為には泣き寝入りせず、事件を告発し詐欺師を刑務所にぶち込み外に出さないの一番ではないでしょうか。

また、国際的な詐欺団も暗躍しておりますのでくれぐれもご注意ください。