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横川小学校の取組!身近な社会事象に関心を持ち、考えた事を表現する児童の育成! [子育て]

20151113-1.jpg[カメラ]13日平成26・27年度墨田区教育委員会研究協力校研究発表会があり行って参りました、写真は小学校4年生の教材に使われた江戸小紋で「伝統的な技術を生かしたまち」をテーマに授業が行われました。

この単元の目標は「伝統的な染物である東京染小紋に関心をもち、資料等を活用して調べる事を通して、染物の技術を守り、受け継ぐ地域の職人の願いや工夫努力について考える」と言うものですが、高度に練られた取組でした。

この単元での評価基準は、①社会への関心・意欲・態度で内容は「伝統的な技を生かして作られた江戸小紋に関心を持ち、意欲的に体験したり調べたりする」もので、ここでは子ども達の興味を引きつける掴みの段階です。

②社会的な思考・判断・表現では「伝統的な染物産業を営む職人がどの様に伝統を守って来たか、優れた技術が継承され続けて居る意味や役割、伝統的な染物の良さをを考え、適切に表現して居る」とものの見方や考え方、感じた事を人に伝える為の表現力が評価の基準になります。

③観察・資料活用の技能では「東京染小紋作りの見学や体験及び資料から、染め物がどの様に作られているか調べたり考えたりして、パンフレットにまとめている」から取材力と資料分の析力と活用力を問い最後にまとめる力を評価します。

④社会事象についての知識・理解「東京染小紋がどの様に作られて居るかを理解し、伝統的な技を守る為に職人が努力している事や、職人の思いや願いについて知る」では、先ず見学や体験を通じて正確な知識を持ちその内容を理解して居るかを評価します。

授業の中でこうした理解度の評価ポイントを設定し子ども達の理解度を計りながら進めて行き、冒頭の墨田区内では何件東京染小紋作りが行われて居るのかを問う場面では、区内で2件東京都内でも18件しか無い事を知りました。

20151113-2.jpg[カメラ]今度は4人ずつのグループを作らせ、各自の考えを出させ意見を集約してテーマ毎にカードに書き出させる授業が行われました。

この授業の良さは、自分と同じ物の見方や考えかたがある事を知ると共に全く違った物の見方がある事を認識させ優れていれば取入れる事が出来ますし、無難な多くの共通する見方や考えかたが無難なのか判断させる点です。

最後にこうして出されたカードを黒板に4つに分類し「染物に関するもの」「職人や工程に関するもの」「使われ方に関するもの」「歴史に関するもの」に分類しこの学習の到達点へ導いて行きます。

大変素晴らしい試みですし、現在の大企業が行って居るマーケッティングや製品開発に使われて居る手法に近い可能な限り合理的で適切な判断を導く教育が小学校4年生の段階でされて居る事を知り驚きました。

今回の研究主題である「身近な社会事象に関心を持ち、考えた事を表現する児童の育成」正に子ども達に社会で生き抜く方法の一部を教えて居ます。

義務教育の基本は「子ども達が生涯にわたってたくましく生きていく基礎を培うと共に、国家・社会の形成者として必要な資質能力を養う」事です。

グローバル化社会が直ぐそこまで来て居る現在では、全てに結果が求められる厳しい職場環境に置かれる事が予想され、過去の学閥の存在も国際社会では通用しません。

グローバル化社会で問われるのは、問題解決能力により導き出される結果であって、確実に結果の出せるスキルを持つ人材が求められます。

その為には、基礎的な知識は勿論、思考力(問題解決力、論理的創造的思考力)、結果を出せる実践力に基づくへこたれない胆力、諦めない執念が必要です。

横川小学校の素晴らしい取組に高い評価と敬意、今後の人材育成への期待をさせていただきたいと思います。


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