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平成27年墨田区議会第四回定例会3日目連続登壇20回目の一般質問を行いました! [墨田区議会]

20151201.jpg[カメラ]1日平成27年墨田区議会第四回定例会3日目は、初回当選以来全ての議会で登壇しておりますので、連続登壇20回目の一般質問を行いました。

質問内容下記に掲載致しますのでご覧ください。

墨田オンブズマン 大瀬康介でございます。これより一般質問を行います。

はじめに、吾妻橋船着場とおしなり公園船着場の委託管理費が高過ぎる問題についてご質問致します。

平成26年度の決算を拝見して、吾妻橋船着場とおしなり公園船着場の委託管理費が約1,400万円と高過ぎる事に気づきました。

この高過ぎる委託費は、東京スカイツリー効果で特需が起こると言う過度に甘い想定に基づいて作られた可能性がございます。

実際に東京スカイツリーがオープンしても、特需が起こる処か東京スカイツリー・タウンからお客様が出てこない状態が続き、東京スカイツリー効果を期待して居た近隣の商店や飲食店も逆に客足が減り、店を廃業して居るのが現実です。

この様な商業環境の下で、吾妻橋船着場とおしなり公園船着場の委託管理費が約1,400万円と高過ぎる現状はとても区民の皆様のコンセンサスが得られません。

また、度々現場を訪れていますが、管理人らしき人の姿を見た事がありませんでしたので所管課に伺いますと、管理は東京都の外郭団体である「公益財団法人東京都公園協会」へ委託して居るそうです。

つまり東京都の外郭団体は事実上東京都の幹部職員の再任用先であり、再任用先(注1用語解説:一般に天下りと言われます)には甘い金額で管理が委託されて居る可能性があります。

そこで、先日の決算特別委員会で請求した資料から船着場の使用回数を割り出してみますと、吾妻橋船着場は1日平均約6隻、おしなり公園船着場は1日平均約2隻で双方の船着場を合わせても合計僅か8隻にしか利用されておりません。

この利用頻度から1隻当たりの単価を算出しますと1隻当たり約5千円になります。

しかし、最も利用率が多いと思われる定員12員以下の船舶の場合の1回当りの使用料は600円で、1日二回目以降は450円に減額されます。

この契約金額と年間利用隻数から1回当りの利用に対する墨田区の負担額を計算しますと事実上1回当り約4,500円も負担して居る事が分かります。

そこで区長にご質問致しますが、年間約1,400万円の委託管理費はどの様に算出された金額なのか、算出根拠と算出計算式をお示し下さい。

また、当時想定された船着き場の利用隻数は何隻を想定されて居たのか正確な数をお答え下さい。

また、使用料金から考えますと定員45人以上の大型の船舶の上限である5千円の使用料金でも、これでは全く採算が合わず全体的に見れば逆ザヤです。

山本区長は就任直後の所信表明の中で「民間感覚と区民目線による、更なる可能性を追求した区政の展開」を公言され、むすびの部分では「コスト意識を持ったより効果的な行政運営を行ってまいりたい」と述べられました。

とすれば、現在の年間約1,400万円支払って居る委託料は高過ぎますので、墨田区が船着場利用者から徴収する料金を基準に新たに算出するべきだと思います。

つまり、最も安い定員12名以下の使用料を超えない範囲として一隻500円で計算し直せば、現在の契約額の約10分の1の年間140万円が、逆ザヤが発生しない契約額である事が計算上分かります。

ただ、こんなに安くては公益財団法人東京都公園協会から委託を受けられないと言われるかも知れません。

しかし、区内のシルバー人材センターを活用すれば、高齢者の雇用の場が確保出来ますし、1隻当たりの使用時間から計算しても、年間140万円もあれば工夫次第では採算ベースに乗るものと思われます。

また、現在の利用料設定も、年間委託料と年間使用料収入の差額が年間700万円を超えると思われ、区民の皆様の税金で事実上補てんされている事は、効果的・効率的な行政運営と言えません。

そこで区長にご質問致しますが、所信を表明では「強固な財政基盤の確立のための不断の行財政改革の推進」を掲げられておりますので、こうした高過ぎるコストは来年度予算で真っ先に削減しなくてはなりません。

区長の方針である「コスト意識を持ったより効果的・効率的な行政運営」と「民間感覚と区民目線による、更なる可能性を追求した」場合には、当該年間委託料は幾ら位が妥当とお考えになるのか、具体的な数字でお答え下さい。

次に、老朽建物対策に時間がかかり過ぎる問題について、ご質問いたします。

本年5月に業平橋の住民の方からお隣の建物が倒壊寸前で危険なので見て欲しいとの要請があり、現場に行って見ました。

驚いた事に、老朽化した建物の屋根のトタンを押さえる棟包み板が完全に吹き飛び、トタン屋根上部の大部分が吹き飛んでおり、台風や春一番等の強風が吹けば屋根のトタンが何時吹き飛ばされても不思議では無い状態でした。

このまま放置されますと、強風でトタン板が煽られて飛ばされて舞い上がり、すぐ近くの小学校の校庭や通学路を直撃する危険性が高いと思い、安全支援課に報告し至急対処する様にお願い致しました。

また、建物自体も長期に亘り風雨に晒されて居た為に屋根の垂木は腐食で細くなって垂れ下がって居り、何時屋根が潰れても不思議では無い状況でした。

もしも屋根が潰れてしまえば、そのエネルギーは落下によって下に向かい、下にある柱や壁面を押し潰そうとします。

その落下エネルギーは次に強度的に脆弱な横方向へ向かいますので、柱や壁面を押し倒す危険性がございます。

当該建物の壁面はブロック製ですから、このエネルギーはブロック製の壁を押倒す方向に作用し、現在も道路側にやや傾いておりますので、そのまま倒壊する恐れがございます。

その先には私道があり、近隣住民の日常の通行に利用され、近くの小学校の児童が通学路としても使っており、重量のあるブロック製の壁が児童を直撃しかねません。

更に問題なのは、この建物が構造的に正しく設計されたものでは無いとみられる事です。

本来は、数十年以上もたせる前提で設計され、材料を選び、十分な基礎工事を行うなどして建てられた本建築物では無い事です。

特に増築部分は、当面の「間に合わせ」の為に作られ、材料も廃材が使われた、簡易な構造の所謂バラック(barracks)です。

安全支援課の判断では、当該建物を既存不適格と言って取扱っております。

しかし、既存不適格とは、建物を建てた時点では、法令の規定を満たして建てられたものが、その後の法令等が改正されることにより不適格状態が生じた建物を言うものであり、建てられた当初から適法に建てられた建物とは考えにくく、行政の怠慢をうやむやにする為に「既存不適格」として扱うという、安全支援課の認識は間違って居るのではないでしょうか。

この点についても区長の答弁を求めます。

また、外壁のブロックも倒壊を防止出来るだけの強度を持つ鉄筋が入っているのかは外観から見てわかりませんので、区として適切な安全確認をすべきであり、こうした危険個所を調査把握して危険が無い状態にしなければ「安全安心が基本」と言う区長の公約は果たされないのではないしょうか。

区長の区政運営に対する基本姿勢が徹底されて居るなら、危険な状態が的確に把握され、危険を予知した上で迅速に対応されるのかと思いました。しかし、残念ながらこの状態が7カ月も続いたにも関わらず、未だに建物の所有者と具体的な話も出来て居ないとはどう言う事でしょうか。

区長は所信表明の具体的な施策大綱の中で「その第一点は、安全安心が基本」だと述べられた上で「区民の皆さんの生命・財産を守る事は、行政にとって最も重要な使命である」とおっしゃいました。

しかし、危険な状況が近所の方から報告され、倒壊すれば近所の住民の生命・財産が重大な損害を受ける事が予想されるにも関わらず、7カ月も所有者と交渉すら出来て居ない状況では、区長のおっしゃる「効果的・効率的な行政運営」と言える状況なのか疑問です。

時間ばかりかかり結果が出せない幹部職員に対する区長の指導力が今問われております。

こうした場合、区長は幹部職員に対して如何に対応をすべきなのかの見本を示し部下を指導すべきお立場ですが、どの様な見本をお示しになられるのでしょうか。

適切な対応が取られないまま時間だけが経過して、適切な対処が遅れ住民の生命・財産が重大な損害を受けた場合、区長はどの様な責任を取るおつもりなのか、区長の責任についてのご認識をお伺い致します。

次に、区内エスカレーターの駆け上がり及び駆け下り禁止の徹底について、ご質問いたします。

先日、障害者団体連合会の研修時に取り上げられた問題ですが、地下鉄や鉄道の駅等に設置されているエスカレーターを駆けあがったり駆け下りたりする利用が放置され大変危険なので何とかして欲しいと言うご意見がございました。

更に、急ぐ人の為にエスカレーターの片側を開けると言う悪しき習慣が無くなる様に行政が啓発活動を行って欲しいと言う声もございました。

やはりこうした利用方法は、エスカレーターの設計段階で想定されて居ない筈ですから、危険なだけでは無く、本来の輸送能力を半分に減少させてしまいます。

この行為は逆に多くの人がホーム等に長い行列を作ってしまい危険なばかりか、多くの人々の時間を損なう事にもなります。

こうした状況で一番怖い思いをされているのが体の不自由な方で、特に視覚障害者は駆け上がって来た人に白杖を蹴られ、エスカレーターの下まで落としてしまう事故も発生しているそうです。

また、肢体障害者では左半身麻痺の人はそもそも左側の手摺に掴まる事が出来ませんから大変危険なのは言うまでもありません。

やはり、エスカレーターの利用について障害者も利用される事を前提とした安全利用の徹底こそ区長の推進する「安全が基本」の、住んで居て良かったと思えるまちの実現の為にも必要ではないでしょうか。

区内のエスカレーター利用者への安全とマナーの啓発活動を、墨田区が他区に先駆けて実施し、世界一エスカレーターのマナーが良い区として世界のメディアが取材に来る様な安全・安心かつ住みやすいまちづくりを推進すべきだと思いますが、区長のエスカレーターの安全な利用への徹底に対する方針をお伺い致します。

次に、国際化に伴う同和対策予算の削除についてご質問いたします。

墨田区はこれまで実態的にも法律的にも存在しないと思われる同和対策に予算を使い続けて参りましたが、この予算が本当に区民の皆様の役に立っているのでしょうか。

この同和対策予算で、具体的な成果は得られて居るのでしょうか。

昨年度中にございました具体的な事例を示してご答弁される事を求めます。

そして、次年度予算では区長の指導力を発揮させ、政治的決断で同和対策予算を削除し、区の部署名から同和と言う名称を無くし、国際化社会に伴うグローバル化社会に適応出来る国際観光都市すみだに替える必要があると思います。

区長にお伺い致しますが、現在では実在しないと思われる同和問題をいつまで引きずり続けるのでしょうか。

区長は所信表明の中で「大幅な収入増が見込めない状況の中でも、地域間競争を勝ち抜き選ばれる自治体となることが、極めて重要です。

選択される自治体になるためには、今以上に私ども行政が知恵を絞り、ムリ・ムダを徹底的に省いたうえ、他の自治体にはない施策を構築し、魅力的なまちづくりを進める必要があります」と述べられました。

こうした観点から考えますと、同和問題と全く関係ない世代の若者達や、これから生まれる将来世代の、負担や障害になりかねない、自虐的歴史観を持たせる様な行政は止めるべきではないでしょうか。

今区長に求められて居るものは、同和問題施策では無く、格差社会の解消であり、高齢者や障害者が地域で安心して暮らし続けられる施策だと思いますが、何時まで同和対策を堅持し続けなければならないのか、その期間と理由をお伺い致します。

次に、横川小学校の優れた研究発表についての認識について、ご質問いたします。

先日、墨田区教育委員会研究協力校である横川小学校の公開授業・研究発表会が行われました。

その研究主題は「身近な社会事象に関心を持ち、考えたことを表現する児童の育成」と言う大変素晴らしい取組をされており、私は高く評価したいと思います。

それは、児童が先ず身近な事象に関心を持ち、そして自分で考え、更に複数で議論し、議論から出てきた共通点や異なる考え方、ものの見方や考え方がある事を認識します。

その上で、それを整理し、分析し、結論へと導き、より大きな到達点を探し出し、それを正しく伝える為に正確に表現させると言う素晴らしい試みと実践が行われている教育現場を拝見させていただきました。

こうした児童の育成方法は、正に、これからの国際化社会を生き抜く知恵を育てる教育として最も適切である素晴らしいものだと私は思います。

墨田区も国際化社会に突入致しますし、グローバル化社会を子ども達がどう生き抜き、自活して行くのか、その為のスキルを小さい頃から育てる訓練が必要ではないでしょうか。

先ず、道具や体を使う基礎力に、問題を発見させ解決させる為に必要な知識と、それを組み立てる論理的な思考力を育成し、最終的には創造力を育て長い人生に立ち塞がる問題を乗り越える事が出来る実践力のある人材を育成する必要がございます。

また、それに先立って墨田区の教育現場では様々な研究から導き出された方法を調査分析し、子ども達が厳しい国際競争社会を生き抜く為に必要なスキルを身に付けさせる為の試みが行われて居る事を知り、墨田区の将来は明るいだろうと思い描く事が出来ました。

つまり、区立学校が変わって来て居るのです。私達の年代の知識の詰め込み教育から、先ず自分で社会事象として存在する人・もの・ことに関心を持たせ、体験させる事で感動や面白さを学び、体験から知る事の面白さを身に付けさせ、人との出会いや交流から関係形成力を養い、更に、自立的活動へ誘導すると言う新しい教育の試みがなされて居る事は高く評価すべきです。

これから将来を担う若者は、定年まで同じ会社に勤務出来る雇用情勢では無くなっており、自立的しながら、人との関係を自分で形成し、様々な問題を解決して行かなければなりません。

そう考えますと、こうした取り組みや研究は非常に重要ですから、区内の全公立学校でもこうした試みを具現化させて導入する必要があると思います。

区長と教育長に対しまして、こうした教育現場での試みについての評価と導入についての率直なご所見を伺うと共に、今、子ども達に何を教えるべきかについてお伺い致します。

最後に、パリ同時多発テロに伴うパリ市に対する当区の対応について、ご質問いたします。

先月14日に発生した同時多発テロでは、約130名のパリ市民が亡くなり約350名の方々が負傷され全世界が大きなショックを受けた事は言うまでもございません。

墨田区も国際観光都市を目指しておりますので、今回のパリ市で起きた事件は将来的に墨田区でも発生しないとは言い切れません。

やはり、パリ市との交流を深めると共にテロ対策等のノウハウを共有したり、アドバイスを受けたり、提案を行うなどの交流を深める必要がございます。

山﨑昇前区長は当区とパリ市第7区は将来姉妹都市として交流を深めようとされておりましたが、山本亨区長はパリ市第7区との交流を強化したり、将来姉妹都市として連携や交流を発展させる事について、何時頃までに実現させる予定なのか、区長の方針と計画をお伺い致します。

また、こんな時だからこそ、区長自身も早い段階でパリ市第7区を訪問し、同時多発テロによる犠牲者を慰霊すると共に姉妹都市の実現に向けて現地を視察すべきです。区長自身が国際感覚を持つ事が墨田区を国際観光都市へと発展させ、すみだの夢の実現につながるのではないでしょうか。

また現在同時多発テロが行われ多くの犠牲者を出されたパリ市へ墨田区はどの様なお悔やみの意を示され、今後どの様な交流が必要と考えるのか区長のお考えをお伺い致します。

以上で、私からの質問を終わります。
ご静聴ありがとうございました。

傍聴に来られた知識人の方から、私の質問に中に歴史や世界情勢、経済情勢等の極めて高度な観点から指摘されて居るのに対して、区長の答弁が余りにも低次元の視点過ぎて、物事の本質を理解して居ないとおっしゃっていました。

やはり前区長の取り巻きに担がれており、民間から区長を出してもこれでは何も出来ない、何もしないでお役人の言いなりになる操り人形化は避けられそうもありません。

例えばすみだ北斎美術館の指定管理者も区の外郭団体の公益財団法人文化振興財団以外応札者が無い事を見ても、他の業者が参入出来ない「区と密接な関係」と言う文言を入れてしまうだけて結論が決まってしまいます。

この事は当ブログで以前予想した通りの結果になって居ます。

今回の議会の議決案件では、区内施設の指定管理者の指定がございますが、区の外郭団体が非公募で落札する事が多く、お役人の天下り利権が前区長に以上に強化され幅を利かす事を指摘させていただきます。

やはり区議会のレベルを上げて行かなければ、これからの国際化社会、グローバル化社会に適切に対応出来ませんし、幹部職員も能力の無い管理職が幅を利かせ、本当に優秀な職員が能力を発揮出来ない体制が見られます。

これでは、区民の皆様が適正な行政サービスを受けられず負担だけを求められ、区の優秀な職員が本来の能力を発揮出来ず既得権を牛耳る無能な管理職に足を引っ張られたり、押さえ付けられる弊害が懸念されます。

こうなると本当に優秀な職員職員ほど自分の将来像が見えてしまいますので、ここへ居ても将来に希望が持てないと民間などへ転職してしまいますから、後に残るのは上司の指示待ち族やイエスマンだけが残ってしまいます。

最後に識者の指摘では、複数のメンバーが居る会派は、会派の議員が登壇する度に拍手をするがそもそも議会側に違反しており、何故議長は注意しないのか。

区民である傍聴人は拍手当は禁止されて居る事を伝えながら複数会派の議員だけが特権の様にルール違反をして居る事に議員のレベルの低さを感じたとおっしゃって居ました。


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