墨田区基本計画調査特別委員会報告！その2暮らしたいまちの実現とは何か？

25日に開催された墨田区基本計画調査特別委員会のご報告ですが、多岐に亘るためシリーズで解説したいと思いますのでその2をお送り致します。

基本目標Ⅰの「暮らしたいまち」の実現には、数値目標が設定され、実際に達成に向かって効果が表れて居るのかや進行状況を数値で示す事で検証し易くすると共に年度毎に目標値を設定する事で事実上ノルマが課されて居る訳です。

しかし、ここに官僚的なマジックが隠されており「合計特殊出生率」は正確に把握出来るものの、「家族や地域を重視する人の幸福度」や「「墨田区民であることを誇りに思う」区民の割合」についてはどの様にデターが取れるのか曖昧です。

つまり数値目標の「家族や地域を重視する人」とはどの様な人を言うのか、「区民であることを誇りに思う」とは極めて主観的な問題ですから概念や定義を厳格に定める必要がありますが、これがございません。

基本方向では、合計特殊出生率では「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえるため、妊娠初期から出産後、就学まで切れ目なく子育て支援を推進します」と公約しています。

更に、「地域ぐるみでの子育て力を向上させ、子育てと仕事の両立ができる環境づくりを推進します」と公約しています。

家族や地域を重視する人の幸福度では、「子どもの教育環境を充実させることで、子どもたちが夢や希望と誇りを持つとともに、自ら課題解決できる次代を担う人づくりを推進します」とございますが、「家族や地域を重視する人の幸福度」に何故繋がるのか意味が不明です。

「「墨田区民であることを誇りに思う」区民の割合」では、「安全・快適に暮らせる地域をつくり、多くの人に選択され、住み続けたいと思われるまちをつくります」公約して居るもののこの文言には具体性が無く雲を掴む様な話である事が分かります。

更に、「多様な世代の人々が地域の中で安心して住み続けられる住環境づくりを推進します」でも定義が曖昧過ぎてここからその住環境を思い描く事は困難なのではないでしょうか。

実はまだまだ続くのですが、例えば「子育てと仕事の両立の推進」では次の通り記載されています。

本区における女性の20～50 歳代の就業率は約６割ですが、30 歳代を底とするＭ字カーブ※が見られ、出産・育児のために離職している状況がうかがえます。その後、再就職した場合でも、希望する働き方ができない女性が多くいます。少子高齢社会が進展し、女性の労働力が期待されている状況のなか、家庭における女性と男性の固定的役割分担意識の解消や長時間勤務など男性中心型労働慣行の見直しのための啓発を通じて、女性の活躍を推進し、子育てと仕事が両立できる環境づくりを支援します。

こう書かれて居ますが、「女性の労働力が期待されている」と言う文言から、出産・育児に加え労働力まで期待されては女性に過大な負担を押付過ぎるのでは、と思うのは私だけでしょうか。

問題だと思うのは、仕事を理由に0歳児辺りの早い時期から保育園等に預けてしまうと肝心の親と子のきずなを形成する大切な時期に引き離されてしまうと、その後の人生が大きく変わってしまうのです。

先日最新の映画007を見ましたが、その中で「New World Order」（邦訳：新世界秩序）と言う言葉が台詞の中にある事に驚きましたが、その「New World Order」の中には親と子のきずなを経ち切らせ使い易い人間を作る事も計画されて居るのです。

つまり、家庭と言う概念を壊してしまうと、それが地域や国家と言う概念も衰退させ、人と人の関係を希薄にした方が管理し易くなる為に、その第一段階で0歳児辺りから親と切り離してしまう事が進められて居ます。

「New World Order」は金融エリートの人達が世界を支配し易い様に個人に分離して地域や国家と言う概念ぶち壊してグローバル化を進めて居ます。

ここでは人は一部のエリートと労働だけを期待される2つの人種に分類しようと言う意図があるされています。

労働者には結束させない様に人と人の繋がりを希薄にさせる環境を作りながら、金融エリートの人達は家族の繋がりを非常に大切にします。

例えば「モルガン家」「ロックフェーラー家」「シフ家」と言う様にファミリーを大切にして居ます。

何故かと言うと、例えば金融や商品相場は絶えず変動していますが、人の一生に一度は大きく変動する大暴落等は、長老が若い世代に教訓として教え伝えますが、核家族された家庭ではこうした伝承はありません。

その結果大暴落等の予兆を見落として多くの人が大損しますが、ファミリーは逆に多額の利益を出して居る事からも家族の繋がりは大切で、広い意味で家系の歴史（root)は重要なのです。