フレキシブル基板の断線を直す!同様の基盤に見えても年式や車種で異なる事が判明! [車の維持管理自分でやって維持費削減]
車の電気系統の調子が微妙に優れないなので原因を調べて居見ますと、ご覧の矢印の部分にフレキシブル基板の断線が見つかりました。
この作業は高度な知識と手先の器用さが求められますのでご自身で行う場合は自己責任でおやりください。
修理に必要な道具は精密部品用のピンセット、埃を飛ばす為のレンズの埃等を取るエアージェット、拡大鏡、導通確認用のテスター、固定用のテープ(セロハンテープの様なもの)、ハンダコテ、プラス及びマイナスドライバー、接着剤(プラ用)が必要になりました。
生産から28年も経過したアンティークカーの為新しい部品は手に入りませんので以前買って置いた部品取り用のメーターパネルからフレキシブル基板を外し交換する方法で修理する事を試みました。
それはフレキシブル基板の断線部を接続する事は困難だからです。
部品取り用のメーターパネルからフレキシブル基板を外しますとこんな感じのフレキシブル基板が現れます。
この基盤は外車なのに日本の矢﨑製のフレキシブル基盤が使われて居ました。
裏側から見るとこんな感じで電気の回路が分かります。
部品取りしたフレキシブル基盤を移設側のメーターパネルに移設したら、擦れ等で再び断線しない様に、矢印の薄いプラスチックの板を当てて養生しました。
これで全ての部品をパネルに取付け、これで完璧と思い車に取付けて見ますと、全然適合しない配線である事が判明し、再び取り外し、元のパーツに戻す結果になりました。
同じ様なフレキシブル基盤に見えても車種や年式より細かな改良が加えられて居るらしく、回路が微妙に違って居るのです。
上の赤い矢印部分にパーツナンバーが記載されており、元の車のフレキシブル基盤はREINSHAGEN592-05-28と記載があり、部品取りのフレキシブル基盤にはREINSHAGEN592-05-11とあり下二桁が違っていました。
ドイツ語でラインスハーゲンと書かれて居ますのでドイツの会社が日本の矢﨑にフレキシブル基盤を作らせたのかも知れません。
車は激しい開発競争が繰り返されて居る関係か同じ様な部品でも年式や仕様が変わると合わなくなる事があるのでご注意ください。
やはり車は高価格になるのでこうした贅沢なロットの少ない部品の集合体で高級車程この傾向は強い為に車毎に部品が違う事も注意しなければならない事を痛感致しました。
結果的に、フレキシブル基盤の断線部分の修理は、極細のケーブルを使いジャンプ配線する方法で修理を行い復活させる事が出来ました。