墨田区基本計画(素案)の問題点はこれだ第10話 莫大な公共施設資金は民間任せ! [墨田区議会]
このグラフは公共施設の維持管理・運営形態別施設数の全体に対する割合を示したものですが、区は財政難を公共施設の維持管理を民間任せにしようとして居ます。
そのことは「公共施設等マネジメントの推進」に書かれて居ます。
「公共施設等の総合的かつ計画的なマネジメント推進のための基本方針」には次の様な記載があります。
【基本方針1】維持管理費の適珥化
○施設の維持管理業務(設備の保守点検や、清掃、警備等)の効率化
○施設の省エネルギー対策の推進
【基本方針2】民間活力の活用
○施設の維持管理・運営への民間活力の活用
○民間誘導や民間資金の調達、PPPやPFI等の活用の推進
【基本方針3】計画的な予防保全による施設の長寿命化の推進
O「予防保全」の実施による修繕費等の削減や、区の財政負担の平準化
○将来の機能転換等にも柔軟に対応できる設計の推進
【基本方針4】施設保有量総量の圧縮
0既存施設については、施設機能の優先度を考慮し、施設の統合(集約化)や機能転換、複合化・多機能化への転換、民間施設や民間サービスの活用等による施設保有総量の圧縮
○施設を必要とする新たな行政需要における既存施設の活用
○新たな施設の整備が不可欠な場合は、既存施設の統廃合等により施設保有総量の増加の抑制
○民間事業者の誘導や民間移譲の推進
【基本方針5】維持管理・運営にかかる財源の確保
○受益者負担の適正化
○施設の統合等により生じる土地等の資産の有効活用
ここから見えて来るのは墨田区のやる事は民間へ施設の管理を移譲して、維持管理業務(設備の保守点検や、清掃、警備等)の効率化を図る事を考えて居る事が分かります。
つまり給料の高い区の職員の仕事は減らして、特に大変な仕事は「民間活力の活用」で低コスト労働を活用し施設の管理をさせようと考えて居る事がわかります。
更に、財源が将来不足する事が予想される事から施設の総量を統廃合等で圧縮し、更に受益者負担を求める形でこれまでの放漫財政の付けを区民の皆様に負わせようとしています。
「墨田区基本計画(素案)」や「公共施設等の総合的かつ計画的なマネジメント推進のための基本方針」共にその内容の意味するものは、行政サービスの低下と受益者負担を理由とする区民負担増大です。
肝心のお役人様はと言うと、施設の維持管理・運営は民間にやらせる為に、先ず天下り外郭団体に発注しそこで散々ピンハネした挙句、コストの安い民間企業に丸投げする事になりそうです。
やはりこうした問題を区民の皆様が知る事が必要ですし、天下り外郭団体の実態を正確に把握するべきですから、何か情報をお持ちの方は情報をお寄せください。