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企画総務委員会報告!正規職員と期間職員に区別し職員が使い捨てにされる [墨田区議会]

20160627-1.jpg24日企画総務委員会が開催されましたので主な議題について解説いたします。

ご覧の新旧対象表は、議案第46号墨田区の一般職の任期付き職員の採用に関する条例の一部を改正する条例です。

当該議案は、一定の期間内に終了する事が見込まれる業務及び一定期間内に限り業務量の増加が見込まれる業務に任期を定めて職員を募集し期間内に業務が終われば切り捨てる、つまり人を安く使い捨てにするものです。

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この改正の目的は公務の能率経営と言う理由ですが、その実態は人を低賃金労働者として使い捨てるものであり、勤労者の安定雇用と計画的な人生設計の場を奪う可能性が大きいのです。

山本区長は、区長就任当時の所信表明で、「地域間競争を勝ち抜き選ばれる自治体となることが、極めて重要」と述べられた上で「私ども職員一同が、縦割りの弊害を打破し、同じ目標に向かって、区民サービスに邁進する姿を、区民の皆さんに感じていただくことこそ、行政が輝くまちの実現に繋がるものと考えております」とおっしゃいました。

しかし、当該議案では、一同となるべき職員を正規職員と期間職員に区別し職員が使い捨てにされる状況では同じ目標に向かって、区民サービスに邁進できるのでしょうか。

民間企業では社員を使い捨てにする様な企業はブラック企業と呼ばれ社会的評価を落としていますし、成長する企業は人材を大切にし、きちんとした社員教育を行いスキルアップを図ると共に、社員の能力に合わせた配置を行い生涯にわたり安心して働き続け、人生設計が出来る様に社員を大切にしています。

一部の職員を使い捨てる事が出来る議案を提出する区長が「行政が輝くまちの実現」などほど遠いと感じますし、人を大切にしないトップが職員をリード出来るとは思えません。

現在の社会の抱える問題に生活に希望が持てない人達が増えて居ますが、その元凶は不安定な雇用ではないでしょうか。

少子高齢化も若者が安定した雇用に付けない為に収入が安定せず、結婚も出来ないし、家も買えないという状況では少子化に歯止めがかかりません。

少なくとも区役所は安定した雇用の場となる必要があるのではないでしょうか。

グローバル化社会では、優秀な人材や実力のある人達は転職しながらスキルアップし、より高いポストに登っていきますが、そのためには厳しい競争社会を生き抜ける人とそうでない人が居る事を忘れてはなりません。


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