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日本銀行統計局発表の第1四半期の資金循環統計(速報値)からわかる日本経済情勢! [世界経済と日本]

20160628-1.jpgこのグラフは家計の金融資産の総額を示したものですが、過去7年間連続して増え続けて来た家計の金融資産が、今年に入り年初からの株価の下落の影響で昨年度比では減少傾向に入った事が解ります。

20160628-2.jpg詳細を見ますと家計の金融資産は昨年末比でマイナス0.6%、株式はマイナス9.9%で年初からの株価の下落の影響が総じて金融資産の減少に繋がって居る事がわかります。

株価の下落は年金の運用、投資信託や保険の資金運用に大きな影響を与えてしまい結果的に家計の金融資産全体の目減りとなって数字に出て来ます。

こうした状況を見ますと今年は消費者が消費を抑制しようと言う雰囲気が高まりますので、物販などは厳しい状況が予想されます。

倒産速報を見ますとチャイナリスク倒産が目立ち、今後英国のEU離脱で大きな影響を受けるチャイナリスク倒産は増える事が予想されます。

輸入食品大手の大阪の(株)日食の倒産では負債総額107億5800万円で売り上げ低迷から為替デリバティブに手を出し損失を作り更に粉飾がばれて銀行が手を引き倒産に至っています。

本業が芳しく無いとリスクの多い投機で取戻そうとする人が意外に多い様ですが、景気全体が低迷して居る時に投機をする事はオオカミの群れに子羊が入って行く様なもので、食い荒らされるだけです。

最近倒産が多いのが出版関係でこれも時代の流れの変化かもしれません。


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