墨田区の契約案件の問題!特定の業者しか落札出来ない仕組みを解説 第4日目 [墨田区議会]
昨日に引き続き墨田区の入札が特定の業者しか落札出来ない仕組みになって居る事を解説いたします。
今日解説いたしますものは上に掲げた発熱剤付きアルファー米の入札仕様書です。
これも不必要と思われる細か過ぎる仕様が書かれ、特定の業者だけが落札出来る仕組みが盛り込まれています。
これは入札仕様書を作る行政と業者の馴れ合い無くして書けない筈ですし、食品や発熱剤の専門知識が無い行政マンがとても書ける内容ではありません。
1 品名 発熱剤付アルファ米セット
2 セット内容(1箱)
(1)アルファ米五目ご飯50食炊き出しセット 1箱
(2)株式会社協同製 モーリアンヒートパック40g 16袋
(3)湯沸し用内袋 1袋
(4)保温用外袋 1袋
(5)針金入りビニールとじ紐 2本
(6)発熱剤付アルファ米五目ご飯50食炊き出しセット作り方説明書 1枚
(7)発熱剤用水計量袋(1,440ml) 1枚
(8)鉛筆 1本
問題点:ご覧のセット内容を見れば特定のメーカーが製造したアルファ米五目ご飯を作る為に必要なセットである事が解りますし、本来入札仕様書を作る側の行政マンが無から作れる内容ではありません。
つまり、予定している特定企業の製品だけが当てはまるセット内容と言わざるを得ません。
3 セット製品規格
(1)アルファ米五目ご飯50食炊き出しセット
① 製造日より5年間品質を維持できるもの(品質保証)であり、納入前1ヶ月以内に製造されたもの
② 食品衛生法等の関係法令に適合したもの
③ アルファ米、五目具材、弁当容器50個、しゃもじ、割り箸50膳、カッター、輪ゴム50
本、ビニール紐3本、衛生手袋、従来の炊き出しセットの作り方説明書が同梱されていること。
④ アルファ米作成のため、8リットル以内の水又はお湯を使用して作成できるものとすること。
問題点:正にこのセットの規格の③部分が特定企業の製品を限定させています。
おそらく尾西製のアルファ米五目ご飯50食炊き出しセットの製品規格を馴れ合いの業者から受取り、ただ書き写しただけか、意外に多いのが入札仕様書を業者が作り役所でその表紙を替えるだけと言うのもよくある話です。
(2)モーリアンヒートパック40g
① 16袋の発熱剤を透明袋に収納すること。
② 製造日より5年間品質を維持できるもの(品質保証)であり、納入前1ヶ月以内に製造されたもの
問題点:この部分は単にアルファ米を熱湯で戻す為のお湯を沸かすだけなのに、何故モーリアンヒートパックだけに限定して居るのかわかりません。
モーリアンヒートパックは特許製品である為にライセンス契約して居る業者しか原則取り扱えませんから、入札案件だと解るとメーカーが競合他社には売らないか、在庫が無い等の適当な理由を付けて入札が終わるまで出さないか、著しく不利な価格を提示される事があります。
これは行き過ぎると価格カルテルなど法に触れる恐れがありますが、実際には摘発されるのはごく僅かですから中々無くならないのが実情です。
それよりも、こうした問題を起こす入札仕様書を行政が出す事を取締るべきだと思いますし、行政側に業者との馴れ合いがなければ成り立たない筈です。
(3)湯沸し用内袋
① 発熱剤による加熱及び沸騰したお湯に耐えられる強度を有すること
② 8リットルの水を注入し米及び具材投入後に、袋上部を付属のピニールとじ紐で密封した際に、ダンボール箱内で据置できる大きさ及び構造を有すること。
③ 内袋には8リットルの注水線を表示すること。
問題点:この部分は他のアルファ米食品製造会社の内容と共通する部分です。
(4)保温用外袋
発熱剤による加熱及び沸騰したお湯に耐えられる強度を有すること
問題点:発熱剤と言っても様々な種類があり保温用外袋など不要な製品もあるし、お湯は様々な方法で作り出せますので、最悪は空いた鍋等を使えば済む筈です。
(5)針金入りビニールとじ紐
長さ20cm以上とする。
問題点:これも特定のメーカーのセット製品規格に基づくものと思われます。
(6)発熱剤付アルファ米五目ご飯50食炊き出しセット作り方説明書
① A4版以上の大きさでフルカラー印刷
② 一つひとつの作業工程が分かるように写真付きで説明すること。
③ 内容は校了するまで校正すること。
④ 内容付属品等の品目をすべて表記すること。
(7)発熱剤用水計量袋
1 , 440mlの位置に注水線が引いてあること
問題点:これも特定のメーカーのセット製品規格に基づくものと思われます。
結論から申しますと、墨田区の行政と落札業者の間には馴れ合いの関係がある可能性が非常に高く、我々納税者の血税を貪って居る者が隠れて居るとしか考えられません。
墨田区の入札は客観的に見てとてもまともな状態ではありませんし、こんな事が野放しにされ消費税増税だの公共料金の値上げだの言う輩を懲らしめる必要があります。
これでは真面目に働く者はバカを見るばかりですし、新しい起業家にもビジネスの場を作り育てる必要がありますが、これでは無理ですし、墨田区の産業施策は25年前は7億円規模でしたが今では1億円程度に激減しています。
この減った分は総べて天下り外郭団体に流れている事は言うまでもありません。
広く区民の皆様からこうした問題に関する情報をお寄せくださいますようお願いいたします。