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第83回アカデミー賞は「英国王のスピーチ」が作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞を独占! [新作映画試写会日記]

20110301-1.jpg[カメラ]第83回アカデミー賞は「英国王のスピーチ」が作品賞、主演男優賞、監督賞、オリジナル脚本賞を独占しました。© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.

20110301-2.jpg[カメラ]主演のコリン・ファース氏は、言語障害と言う表現に苦しむ難しい演技を演じきり映画の中でジョージ6世の葛藤を映画を見る人達にそのもどかしさを上手に伝え、これがアカデミー賞の審査員の心を動かしたのではないでしょうか。© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.

この作品は、第83回アカデミー賞の受賞作に最も近い作品として評判が高かったのですが、評判通りの結果になりました。

この映画の見所は、治療方が無い障害を持った人間が国の指導者で、その国が危機に直面しどうしたかです。

結果的に障害と国の危機の両方を撥ね退けてしまうのですが、重い責務の重圧に潰されない為には何が必要かを問いかけています。

現在TOHOシネマ系の映画館で上映中ですから、今週末の映画館が混雑しそうですから早めにご覧になるのをお勧めします。


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ダニー・ボイル監督作品「127時間」大ヒット間違いなしの面白い映画です! [新作映画試写会日記]

20110324-1.jpg[カメラ]ユタ州、ブルージョン・キャニオンの自然を愛する登山家アーロン・ラルストン(主演ジェームズ・フランコ)に思わぬ事故が起こるが起こる所から始まる物語です。©2010 TWENTIETH CENTURY FOX

誰も助けに来ない荒野で身動きが出来なくなった若者がどうなったかと言うのがこの物語のテーマですが、実話を映画化しただけあって実にリアルに描かれていました。

ユタ州の自然は広大な上に自然が作り出した芸術とも言える、岩山や岩石そして奇岩が多く見られ実に素晴らしい所ですが、その美しさとは裏腹に過酷な自然の営みがあります。

寒暖が激しく日中はすごく暑くなるのに夜になると急速に寒くなり雨も少ない事から、木や草は殆ど育ちませんし、砂嵐や落雷、毒蛇や毒草が居て危険なのですが、大自然の美しさが冒険心をくすぐる所です。

この映画は前評判も良いせいか、試写会の会場も比較的大きな会場でしたが満員御礼状態でしたし、試写会に来れれた方々の評判も良く、久々の面白い映画でした。

今年の6月に一般公開されるそうですが、大ヒット間違いなしだと思いますのでお勧めします。


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民主党政権では北方領土は守れない!友愛で外交が通用しない事を歴史は証明している! [新作映画試写会日記]

20110211-1.jpg[カメラ]嘘だらけのマニフェストで政権交代したもののばら撒きによる財政赤字の拡大は深刻でわが国の国力が大きく衰退してしまい、中国やロシアが国力の衰退に付け込んでわが国の領土を侵略しようと画策を始めています。

最近ロシアは北方領土に軍事設備を作ろうとする動きがあり、民主党政権になってから「冷戦後最悪の日露関係」になっています。

この背景には、中露大使がメドジェーベフ大統領が国後島を訪問する事を事前の予想出来ないと言う失態に見られる外務官僚の怠慢があり、政治家がきちんと官僚を監視監督していなかった事があります。

やはり外交は利害関係や国力が交錯しますから、力の強いものが声が大きくなりがちです。

力と言えば軍事力や最終兵器と呼ばれる核兵器の保有によるものや、経済力の強さ、更にエネルギー資源の保有等も考えられますが、わが国は憲法で戦争はしない国ですから、経済力が低下すれば外交上の力関係が弱体化するのは当然です。

今、近隣の諸外国が日本の国力の低下に注目しています。

歳入の倍の赤字国債の発行と増え続ける予算で、年収が300万円の人が毎年350万円の借金をして豪華なマイホームを立て、子供を塾やセレブが通う様な有名私立学校へ通わせ、妻や子供にお小遣いを使いたい方題にさせている事と同じ事が行なわれています。

民間企業なら景気が悪くなると給料が減ったりリストラしたりで人件費が削られますが、公務員の世界では人事院制度等があり難しく、膨らみ続ける一方で官民格差が広がっています。

これを無くすには、財政破綻で今の制度が根底から崩壊させるしか無いのかも知れません。

健全な人達なら、現状から考えて将来的に今の状況を続けられるのか予測を立て、早い段階から対策を立てて崩壊を避ける事が出来ます。

しかし、政府や霞ヶ関の官僚達は自分達の身を削る動きが見られませんし、消費税の増税や環境税の導入など国民の稼ぎに頼りながら国民への負担を増やす事しか考えて居ない様です。

これが民間ならどうでしょうか、今まで50円で売っていたコロッケを100円に値上げをしたり、大きささが半分にされたり、具材を減らし廃油で揚げたコロッケが今まで通り売れる筈がありません。

民間は競争原理が働きますから、競争に負ければ倒産や廃業しますが、行政はその収入源が国民へ強制的に課される税金ですから競争原理が働きません。

ここに行政改革の難しさがあります。

国民が賢くなれれば、この競争原理を利用して行政改革する事が本当は可能なのです。

例えば、行政を監視監督するのが政治家ですから、きちんと監視監督していない政治家を選挙で落とせば、行政を監視監督出来る政治家だけが残りますから行政改革が可能になります。

しかし、実際はどうでしょうか、テレビのキャスターが知名度を利用して当選したり、世襲政治家が親の地盤を引継いで当選してしまいます。

こうした人がそれなりに優秀で行政を監視監督出来るなら問題は無いはずですが、行政は国際的な問題、経済的な問題、法律や技術的な問題、環境や食料問題、健康や医療、教育、高齢化と多岐に亘ります。

こうした問題に対応するには、専門知識や経験、そして狡猾な官僚を説得し動かせる人望と熱意が必用です。

政治とは、人々の生活の事です、己を捨てても人々の生活と幸せを守れる政治家が必用な時代になっているのではないでしょうか。


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アレクサンドリアは4世紀の実話を映画化した話ですが現代に通じる問題が描かれている! [新作映画試写会日記]

20110208-1.jpg[カメラ]アカデミー賞受賞監督のアレハンドロ・アメナーバル作品の「アレキサンドリア」はそのスケールから映画不況と言われる中でも製作費を惜しげも無く使った映画だと思います。2009 MOD Producciones,S.L. ALL Rights Reserved.

4世紀に実在した女性天文学者ヒュウパティアの学者ゆえに数奇な運命をたどるスペクタル映画でグラディエーターに次ぐヒット作になるのではないかと感じました。

歴史的にローマ帝国は繁栄が続いた反面、末期になると国が各地で分裂し反乱が起きた様ですが、現在のエジプトの大規模なデモを見ても歴史は繰返される様です。

繁栄の裏での格差社会や他の宗教の存在を認めない排他的な信仰心が、未だに宗教戦争として世界の各地で血肉の争いが絶えない原因として存在します。

宗教は科学の存在すら否定して来た事は、つい最近まで争われて居ますから、盲信してしまう事の恐ろしさや科学的な概念が通用しない恐ろしさが今でも身の回りに転がっている事に気づく筈です。

アレハンドロ・アメナーバル監督は、過去の歴史の一場面の描写から人間の真実の側面を描き天文学の世界からすれば如何に些細な問題で人が殺し合う愚かさを描こうとしたのかも知れません。

また、この映画の見所は美術や衣装、音楽も優れている点です。

20110208-2.jpg[カメラ]人種の坩堝と化していた当事のアレキサンドリアを再現する為に異なる地域から俳優を集め壮大なスケールでセットが組まれています。2009 MOD Producciones,S.L. ALL Rights Reserved.

公式サイトはこちらをクリックして下さい。

3月5日(土)全国ロードショー


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アカデミー賞6部門7ノミネートの映画「ザ・ファイター」の魅力をさぐる。 [新作映画試写会日記]

20110204-1.jpg[カメラ]アカデミー賞6部門7ノミネートの映画「ザ・ファイター」はアカデミー賞有力候補と注目されている。© 2010 RELATIVITY MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.「ザ・ファイター」オフィシャルサイトはここ。

1月26日発表のアカデミー賞ノミネート情報では、「ザ・ファイター」は、作品賞、デビット・O・ラッセル監督が監督賞、クリスチャン・ベールが男優賞、メリッサ・レオとエイミー・アダムスが助演女優賞、脚本賞、編集賞の計6部門7ノミネートされています。

20110204-2.jpg[カメラ]アカデミー賞ノミネートとなったクリスチャン・ベール(男優賞)とエイミー・アダムス(助演女優賞)。© 2010 RELATIVITY MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.

監督はサンダンス映画祭の観客賞で世に出たデビット・O・ラッセル監督で、比較的低予算でアカデミー賞を狙えるレベルの作品に仕上げて居る事も映画製作者としては大変参考になりました。

ネタバレになるので映画の内容には触れませんが、映画館でごになるなら比較的前の席でご覧になる事をお勧めします。

後半のリングでの試合のシーンなど、前の席の方が臨場感があり、まるでライブで見ているかの様な興奮が得られますから必ず映画館で前の席で見る事をお勧めします。

劇場公開は3月26日(土曜)丸の内ピカデリー他が予定されていますが、まだ具体的な上映館は未定の様ですが注目の映画かも知れません。

昨年のアカデミー賞では余り知られて居なかった「おくりびと」が受賞し世界をあっと言わせましたが、今年も面白い映画がたくさん作られて居ますから、自分なりのアカデミー賞を探すのも楽しいと思います。

特に低予算で作られる映画の場合、多額の宣伝費や劇場のチケットノルマに予算が裂けない為に世界的な権威のある映画賞を狙いますから、映画賞で大化けする作品も少なくありません。

世界的に映画業界も作品のネタが枯渇しており、誰もが思いつかない奇想天外な発想やテーマが求められています。

この映画は「どん底からしか見えない頂点がある」がテーマだと思いますが、長引く不況に苦しむ我々に元気をくれるのではないでしょうか。

[演劇]特報

第83回アカデミー賞をクリスチャン・ベールが主演男優賞、メリッサ・レオが助演女優賞を獲得しました。


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戦争が人間を変える「マイ・ブラザー」久々に見た人間を巧みに描き出した作品です。 [新作映画試写会日記]

100502-1.jpg[カメラ]先日「マイ・ブラザー」の試写会へ行って参りましたが、戦争と言う極限状態で、家族への愛が人をここまで変えてしまう、究極の人間像を巧みに描き出した作品に感動しました。(C) 2009 Brothers Production, LLC. All Rights Reserved.

------以下、作品の内容について触れます。ネタバレに注意して下さい--------- 

全く性格も人生観も違うサム(トビー・マグワイア(写真左))とトミー(ジェイク・ギレンホール(写真左))、軍人だったサムがアブがニスタンへ派兵されヘリが撃墜されタリバンの捕虜にされる事からこの物語は始まる。

軍はサムが戦死したと家族に知らせ、定職の定まらない弟のトミーが家族の世話をするうちに、トミーの人間性に家族が受け入れ始めた頃に、サムが帰ってくる。

しかし、サムは戦場での悲惨で凄惨な局面に晒された為に精神を病んで別人の様になって帰ってくるのだ。

サムは、戦場での出来事を一切家族に話そうとしない、このままでは家庭も人生も崩壊しかねない状況に陥ると言うストーリーです。

---------ここまでネタバレ注意です。---------------

私が、この物語で非常に人間の描写が緻密だと感じたのは、大東亜戦争で実際に戦場へ行き帰還された方々を以前取材した事がありますが、その人達は中々戦争の事を話そうとしませんでした。

当然、何故だろうと思いました。

時間をかけてその方々とお付き合いしている内に、戦争とは如何に凄惨で悲惨なものであるかが解かって来ると、その人達が何故語ろうとしなかったのかが私にもわかって参りました。

今回の映画の精神的に残酷なシナリオは誰が書いたのかとエンドロールを見ると、著名な小説家でもあるデヴィット・ベニオフの脚本でした。

この作品のジム・ジュリダン監督のテーマの押さえ方に感激させられました。

「愛の為に傷ついた人々は、愛を持って再生していく事が出来るのか」と言うテーマでこの映画を終わらせて居ます。

実に巧みな構成に加え、場面毎のカット割も絶妙でしたし、俳優陣の演技も実に素晴らしいと思います。

久々の良い映画にめぐり逢えましたので、皆さんにお勧めしたいと思います。

恐らく、6月4日から東宝シネマ系でロードショーの様ですから、錦糸町のキヤラメル味のポップコーンが美味しい、オリナスの東宝シネマでご覧になれると思います。


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